テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

夏の北海道満喫旅行 ②

札幌で美味しく夜を楽しんだ翌日、旅の本番はここからです。

この日は、富良野を経由しつつ、旭川を目指します。

 

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臨時特急フラノラベンダーエクスプレス 3号 札幌09:07 → 富良野11:07

札幌から乗車したのは、夏のラベンダーシーズンを中心に運行される臨時特急、富良野ラベンダーエクスプレス。

ラベンダーが最も見頃を迎える7月ごろには2往復体制で運転されるこの列車ですが、この日は9月1日で、すでに3・4号の1往復のみとなっている時期でした。

充当される車両は、9月での引退が予定されている「クリスタルエクスプレス トマム&サホロ」。

 

引退発表よりも前から計画を立てていたので、まさか滑り込みセーフで乗る形になるとは思いませんでした。

 

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3号車は2階建車両のキサロハ182-5101。

Peach きた北海道フリーパス」では、特急の自由席にも乗車可能です。

4両編成中、真ん中の2、3号車が自由席車なので、我々は2階建車両である3号車をチョイスしました。

 

きっと数多くの人が詳しく書かれていると思いますので私は軽くにしておきますが、車内の紹介を。

 

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キサロハ182-5101の車内。富良野到着後に撮影。

乗車した3号車は「キサロハ」の形式称号が示す通り、普通/グリーンの合造車

2階が普通車で、写真の通り、4人がけボックスシートが並びます。

ボックスシートゆえにリクライニングはないものの、大きなテーブルや、ゆったりした作りが、リゾート列車らしさを醸していていい雰囲気です。

1階はグリーン個室になりますが、現在は多目的室として使われており、通常の販売には出ていないみたいでした。

その他、2階の一部と車端平屋部に、時代を感じさせるラウンジスペースがありました。

 

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1号車の様子。指定席なので、あまり踏み込まず後ろの方から。

この「クリスタルエクスプレス」の一番の売りはやはり、先頭車の展望席かと思います。

名鉄パノラマカー小田急ロマンスカーのように、運転台を2階に上げることで、

車両最前部まで客室を広げているスタイルの展望席です。

残念ながら2010年から安全対策として最前部の座席は撤去、

立ち入りも禁止となってしまいましたが、それでもやはり最前列の座席は人気のようでした。

前後の先頭車、1・4号車が指定席車に設定されています。

 

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2号車の様子。3号車と同じく、自由席車です。

2号車はドームカー。

前面展望こそありませんが、床面高さは900mmもかさ上げされたハイデッカー車で(1・4号車も300mmかさ上げされている)、頭上には天窓、さらに屋根妻部にまで窓が付いている、非常に眺望の良い、開放感ある明るい車内です。

 

あんまり相方を放ったらかして車内散策をしていると怒られてしまう(すでに呆れられてはいる)ので、見るところをしっかり見たら、早々に自席に戻ります。

 

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函館本線から離れてゆく。

滝川で小休止を挟んで、列車は富良野に向けて根室本線へと入っていきます。

根室本線新得から先しか乗ったことがなかったので、この区間は初乗車になります。

同じ「本線」ですが、複線電化で直線の続く函館本線から分岐すると、

そのローカル感は否めないところです。

 

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前日の大雨で濁る空知川を横目に。

滝川からは空知川に沿うようにして走ります。

根室本線に入ってから途中停車駅は芦別のみ。

芦別を出ると少し山がちになって、ダム建設に伴い付け替えられた長いトンネル(スノーシェルターを挟んで、合わせて8,000mを超える二つのトンネル)を抜けると、

終点の富良野に到着します。

 

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駅名標とともに。

札幌からちょうど2時間、無事に富良野に到着です。

根室本線の未乗区間は、これで富良野新得間のみとなりました。

まあ、その未乗区間が一番厄介なのですが・・・

 

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メタリックな車体がかっこいい。

着いた時は雲が多めで、薄着だと少し肌寒い感じでした。

また少し相方を待たせて、あちらこちらカメラに収めます。

「クリスタルエクスプレス トマム&サホロ」は、9月28〜29日に運転される、

特急クリスタルエクスプレスを最後に引退となってしまいますが、

その前にこうして乗って撮ってができたのは、本当に運が良かったと思います。

どうかラストランまで、無事に走りきれますように。

 

さて、富良野といえばやはりラベンダーが有名なわけですが、

その中でも最も有名な場所がファーム富田かと思います。

一応シーズン中である9月頭、臨時のラベンダー畑駅も営業されているので、

この日はまず、そちらを目指しました。

 

続きます。