この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
学生時代に学内の図書館で読む雑誌に、ダ・ヴィンチと
いう誌名の雑誌がございました。
本の紹介をするという濫読なマニア向けの雑誌で
ございまして、活字中毒だった私はここで紹介された
面白そうな本を見つけては、そのまま学内の図書館へ
蔵書依頼を出し、ほぼ毎回タダで読書の機会を得て
おりました。
そんな本の中に、京極夏彦のデビュー作でございます
「姑獲鳥の夏」があります。
今でも暇な時にシリーズを読み返しているのですが、
戦後まもない昭和時代を背景に、妖怪をテーマにした
大変面白く楽しませていただいております。
子供の頃は水木しげる先生の描く妖怪の姿に
慄いていたものでございますが、大人になって
民俗学や土着信仰の側面から見る妖怪の姿は
当時の暮らしや世相を凝縮した様で、大変興味の
深いものでございます。
さて、今回の更新はそんな妖怪の姿を今に伝える
妖怪宣教師の様な存在でございました、水木しげる
先生の故郷である境港市を走ります境線から、
京鉄博の展示の為にやって来ましたキハ40形の
鬼太郎列車を撮影しておりましたご報告となります。
鬼太郎列車でございます。
7日から12日まで、京鉄博で展示される為に
関西へとやって来ました鬼太郎列車。
展示中は車内も含めた見学が
可能なのだそうでございます。
引いた構図でもう一度。
停車時間が極めて短いため、表題とこの2枚を
撮影するだけでタイムアップでございました。
長時間露光を行うのに必要な三脚という
機材がございます。
私の三脚は学生時代に購入した古い安物でして
脚のストッパーが破損しており伸ばす事が出来ません。
その為ローアングル限定の撮影になっております(汗)
長時間露光の撮影でアングルが変わっていれば、
三脚を買い替えたと思っていただければ。
バックショットでございます。
行先方向幕が米子になっておりますね。
布陣しておりました。
ここで撮影しようと思っておりますと、釜の
停止目標がホームから飛び出た随分と前の方に
設定されている事を教えて頂きました。
そこで撮影をバックショットに絞り、撮影後すぐに
三田へ向けて移動したのでございます。
幸いこの日の配9712レは途中停車駅が多く、三田への
追っかけも無難に出来まして表題の撮影が叶いました。
オマケ。
市島にて、入線を捉えようと試みました
結果でございます。
釜番こそ何とか判読できなくはない、という
駄ショットでございましたのでオマケ落ちに
なっております。
1/10でシャッターを切ったのですが、
カメラ自体が盛大にブレてしまいました…
これは妖怪の仕業でしょうか…
この翌日、朝の内に向日町から梅小路まで
配給されたのですが、そちらは残念ながら寝坊を
噛ましてしまいまして不参戦となりました。
今回の往復で唯一日中に撮影出来ます機会でしたが
まさかの起床事故となりました…
やはり妖怪の仕業でしょうか…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!