撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

広島電鉄 猿猴橋町~広島駅(2019.9.6) 旧大阪市電 762 広島駅行き 5号線

2019年09月08日 17時59分51秒 | 路面電車
9/6に、広島電鉄 猿猴橋町~広島駅電停間で旧大阪市電の750形を撮りました。
今年は7月には個人的な用件で中国地方を訪れており、このブログでも広島電鉄で撮った車両を紹介していました。
今回は仕事で中国地方に行く機会が有ったので、夜行バスで前乗りして仕事前に少し撮り鉄しました。
750形は1965~68年に旧大阪市電1601形10両、1651形4両、1801形8両が譲渡されて、750形として統合されました。
13m級の大型車体であり長らく広島電鉄の主力として活躍しましたが、引退が進んで現役の通常営業車は762の1両だけになりました。
たまに行くだけでは見掛けることも難しいのですが、この日は運良く記録することができました。

1枚目は、猿猴橋町電停を発車した762の広島駅行き5号線です。
早朝だったのと、この区間がビルの陰になっていたので露出が厳しかったですが、何とか記録することができました。
発色はイマイチですが、クリーム色と茶色のツートンカラー塗装は大阪市電に近い色を再現したそうで、幼少時に大阪市電として見ていたので、とても懐かしいです。



2枚目は後追いで、広島駅に向かう762です。
信号機のところにある黄色の灯火の矢印は「交通の方法に関する教則 付表1」によれば、「路面電車は、黄色の灯火や赤色の灯火の信号であつても矢印の方向に進むことができますが、歩行者や車は、進んではいけません。」との表示です。
運転免許を取るときには習うのですが、路面電車の無い地域では見掛けることがないと思うので、初めてのドライバーは戸惑うかもしれません。



3枚目は、引いて撮った762で、広島駅を出発した808も写りました。
背景に見えるのは、JR西日本 広島駅ビルです。
2025年には新駅ビル開業予定が発表され、広島電鉄も猿猴橋町ルートを変更して広島駅2Fへの乗り入れになるようです。
現駅ビルは2020年3月末に閉館されるそうで、工事が始まる前にこの光景も記録しておきたいと思っていました。



4枚目はの左側は762の広島駅行き5号線、右側は808の江波行き6号線が並んだ光景です。




762は旧大阪市電1651形1652ですが、1942年に登場した旧大阪市電1581形として5両が登場しました。
道路の舗装の進展によって遊休化していたボギー散水車の部品を流用して、車体が新造されています。
広電オリジナルで被爆電車と呼ばれる650形は同じ車両メーカーで、1581形をベースにその車体長を13→12mに縮められたスタイルなのでよく似た車両です。
戦災で1両が廃車され、残った4両は1651形に改番され、1965年に広電に譲渡されています。
大阪での現役は23年でしたが、広島では倍以上の54年も活躍しており、すっかり広島に馴染んでいると思います。


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