JR西日本の観光列車 特急「花嫁のれん」乗車記です。
(前はこちら)
今回は車内をご案内します。
キハ48系を改造したディーゼルカーの2両編成。
七尾線は電化されているのにディーゼルです。
なんと、近鉄「しまかぜ」をデザインした方が監修しています。
●1号車(和倉温泉側)
8種類のタイプの半個室があります。
それぞれに名前が付けられています。
デッキから、車内に入った部分は旅館のようです。
まずは動画をどうぞ。
●シート
座席は変わった形のシートです。
リクライニングはしませんが、
前にあるテーブルがあるので特に不便は感じませんでした。
寝たい方にはリクライニングは必要でしょうけど、
乗車時間も短いですし、
”観光”という意味合いでは不要かもしれません。
座る部分が広いので窮屈には感じません。
しかし、座席したにレバーがあって、
左右に30度ほど回転します。
●テーマのある「間」
さて、1号車の半個室をそれぞれご案内します。
「間」によってそれぞれテーマがあり、壁紙が異なります。
▶4人の場合
【紅梅の間】8A 8B 8C 8D
2号車側にあります。
笑神様の鉄道BIG4の殺人事件が起こった「間」ですね(笑)
花嫁のれんで象徴的な「梅」と「桜」が描かれています。
【撫子の間】7A 7B 7C 7D
清楚で可憐なイメージだそうです。
荷物台がありますのでカバン程度なら置くことができます。
【青の間】1A 1B 1C 1D
流水に菊の花びらの組み合わせ(菊水文様)です。
旅が安全に進むようにと願いを込めた空間だそうです。
荷物台がありますのでカバン程度なら置くことができます。
▶3人の場合
【扇絵の間】6A 6B 6C
末広がり」を表現する扇。
「家紋繁栄」や「商売繁盛」を願う空間です。
1人席の隣に空間がありますので、荷物が置くことができます。
【笹の間】3A 3B 3C
吉祥文様の「笹」で撫子の間と同じような意味合いです。
写真がありませんが、
窓側に向けてテーブルを囲むように輪になった席列になっています。
▶2人の場合
【鉄線の間】5A 5B
「鉄線」は、蔓が鉄のように硬く強いことから、
結びつきの縁起物として花嫁衣装などに使用されてきたそうです。
鉄のように強いつながりを表し、
鮮やかな花が咲く空間を表現しているそうです。
【菊の間】4A 4B
縁起が良く、高貴な花の菊を表し優雅な空間を表しています。
【錦秋の間】2A 2B
紅葉が川に流れていく秋の様子を表しています。
荷物台がありますのでカバン程度なら置くことができます。
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※各座席は人数関係なく販売されていますので、
相席の可能性もあります。
●気になる窓割りは?
運転席側の客用ドアをなくしています。
やはり席と窓はチグハグになっています。
1号車に複数人が同じ窓で外を望める席はありませんでした。
しかし、シート前の窓は、必ず1枚窓になっており、窓枠が無くしているところは評価する部分です。(※2号車は異なります)
通路の部分にあたる窓は、通常の2枚窓です。
要するに1枚窓部分と2枚窓部分が混在します。
●車端部デッキ
車内販売のコーナーと工芸品の展示があります。
デッキから客室ドア部分を見た写真です。
車内販売については、後日に詳しくご紹介します。
ちなみに、壁は有名な箔一さんの「金沢金箔装飾」の金色で華やかに見えます。
反対の2号車側を向くと、赤色が映えます。
伝統工芸品が展示されています。
展示されている伝統工芸品は、
ネット購入ができるようで、パンフレットが置いてありました。
●足元
日本庭園風の飛び石をイメージされています。
滑り止めにもなってたりしました。
さて、1号車だけでも見どころたくさんで、人気の秘密がわかります。
次回は2号車をご案内します。
(つぎはこちら)