鉄道模型の楽しさの1つに、いろいろな役割の車両を賑やかに編成することがあると思います。
165系急行型電車は、基本的に電動車のユニットが先頭車+中間車なので、おのずと編成も面白みが出てきます。
先頭車同士の連結、先頭車の顔側と中間車の連結、グリーン車の存在など、ショーティーモデルでも十分に楽しめます。
そんな中で、Bトレ製品ラインナップに入らなかったのが、半室ビュッフェ車サハシ165です。
同じ急行型でも、交直流の451系用では寿司が提供されたそうですが、この165系は蕎麦だったようです。車内のカウンターで寿司や蕎麦、、、今では全くイメージがつきません。
80年代に入ると、多くは営業休止や編成から外され、廃車が進んだようです。
今回、165系の編成バリエーションをさらに楽しくする、このビュッフェ車を作ることにしました。
種車にしたのは、ジャンクで格安で手に入ったカトーの製品です。
室内灯にカプラー交換、前オーナーの愛情を感じます。。。が、容赦なく短く切っていきます。
この車両は中央の乗降用ドアを挟んで客室とビュッフェ室があり、ビュッフェ側には業務用ドアがあります。
ショーティー化にあたって、うまく60ミリにあわせたいところです。
まず外せないのは中央ドアと客室の細長い窓と正規の窓一個分です。業務用ドアはどうするか迷いましたが、そのドアの車端側トイレ部を短くすれば、ビュッフェ室の窓2つ分を入れつつピッタリ60ミリに収まりました。
切りつなぎは、切る位置にマスキングテープで目印をつけてから、よく切れるニッパーで1ミリ以下くらいの余裕を持って切ります。一気に行くと斜めになりがちなので、少しずつ行きます。その後、ウエーブの「ヤスリスティック」で少しずつ削りました。
切断線は窓やドアの線に合わせると少し目立たなくなります。
今回、要素が多いために60ミリピッタリにするには両端の窓の外側をギリギリまで詰める必要がありました。また、基本的に種車の塗装を活かすお手軽改造ですが、切りつなぎ断面のプラ地色が目立つのでダイソーのアクリル絵具を調色して塗りました。
切りつなぎ部の、レール垂直方向の接着ズレを防ぐために、窓ガラスは切りつなぎ部からはみ出させて、のり代としました。
室内は一応塗りましたが、ビュッフェ室の資料がなく、また非常に飾りっ気のない内装だったようですので、カウンターを銀に塗るくらいしかしてません。
パソコンで出力したサボを貼ったりします。
また、屋根は種車のものをビュッフェ側から使い、現物あわせで切りました。端部はリューターで削り、妻板上部との合わせが斜めの面で接するようにしました。
キノコクーラーの取り付け穴は1組分はそのまま使いつつ、残りの穴を瞬着カラーパテで埋め、硬化促進剤で固めてからリューターや前述のヤスリスティックで平滑化。500番のサフを吹きつつ、何度かヤスリました。
そして、タミヤの佐世保海軍工廠グレーを吹き、種車から外したキノコクーラーと客室側のクーラー、ベンチレーターを接着しました。
このあたりの道具がだいぶ揃ってきたので、ある程度工作はできるようになってきました。まだまだ下手ですが、以前の自分に比べると、だいぶ進歩です。
床板は、カトーの種車を使うとボディと一体成型の床があるので、そこにBトレ純正の板をツメを切ってから両面テープで貼りました。
今回、編成の各部に連結される可能性があるため、種車の台車の自力短縮はやめて、安定性重視のBトレ純正品の台車を使いました。
前回、181系ときも増えましたので、上越線系の車両の出番がだいぶ増えそうです。
・181系の記事
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