▲「ひのとり」号の登場に伴い、引退が確実視されている12200系電車
去る8月28日のことになりますが、近鉄から来春の登場に向けて鋭意車両の製作が進んでいる新型名阪特急についての発表がありました
デビュー日は2020年3月14日で、形式は80000系となり、そして列車名は「ひのとり」号で確定しました
8月21日にこのブログで、商標登録が申請されていることから、件の新型名阪特急の名称が「ひのとり」号になるのではないか?と予想していましたが、その通りになりましたね
内外装についてはこれまでに発表がありましたし、列車名についてもある程度予測はついていたので、今回の発表では料金とダイヤに注目したいと思います
まずは運賃・料金ですが、大阪難波~名古屋間を「ひのとり」号に乗車した場合、プレミアムシートで5240円、レギュラーシートで4540円となります
「ひのとり」号の場合は、レギュラーシートであっても80㎞まで100円、81㎞以上200円の特別料金が徴収されますので、現行のアーバンライナーのレギュラーシートと比べると、微々たる額ではありますが値上げされることになります
特別料金が徴収されるとなると、もはやレギュラーシートはレギュラーシートでなくなるような気もしますが、全席バックシェル付きであることや、シートピッチがJRのグリーン車と同等の1160㎜が確保されていることを鑑みれば、追加料金は良心的といえるのではないでしょうか?
ちなみに、名阪甲特急のライバルである東海道新幹線は、「のぞみ」のグリーン車を利用する場合で名古屋~新大阪間が8790円、同じく自由席では5830円となります
「ひのとり」号の場合は、グランクラスに匹敵する座席に「のぞみ」のグリーン車以下のお値段で乗れてしまうので、これがこの列車の大きなアドバンテージになりそうです
なお、来春の改正時に導入される車両数は6両編成×3本の18両で、まずは6往復の運行からスタートします
2020年度中には全編成が出揃う予定で、名阪甲特急の運用がアーバンライナーからすべて置き換えられるほか、阪奈特急にも充当される予定です
最後になりましたが、この80000系「ひのとり」号の登場に伴い、現行のアーバンライナーが乙特急に転用されることから、玉突き式に近鉄特急の中では古参の部類に入る12200系が淘汰される予定です
既に近鉄の汎用特急車は、引退の近い12200系を除いて新塗装化が進んでおり、2019年度中に完了することになっています
近い将来に旧塗装の12200系が引退すること、そして2019年度中に既存車両の新塗装化が完了することから、オレンジと紺色のツートンカラーを纏う伝統の近鉄特急カラーを見れなくなる日が刻一刻と近づいてきています