【令和初】E655系 日章旗付・公式お召し列車運転へ〜運転区間・日時は?

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8/29付の政府官報にて、茨城国体開催に伴う御行幸のためにお召し列車の運行設定がされていることが濃厚になりました。

気になる運行日・運行区間とともに、E655系の近況もあわせてお伝えします。

令和初の公式お召し列車の詳細

平成半ばに新造されたE655系により、クロ157-1に続くお召し電車を運用することとなったJR東日本は、従来の1号御料車編成を置き換える形で活躍しています。

令和初の運行となった前回の運転は非公式=公務ではないご利用だったため、特別車両非連結・日章旗なしという団体臨時列車に近い姿での運行となっていました。

今回は、2019年(令和元年)9月に茨城県で開催される「いきいき茨城ゆめ国体」(茨城国体=第74回国民体育大会)・「いきいき茨城ゆめ大会」(第19回全国障害者スポーツ大会)開催に伴い、過去の茨城国体でお召し列車の運行実績があった常磐線でのお召し列車運行となります。

過去の運行経緯と傾向、そして最近の実車の動きから、日章旗・連結器カバー・前面手すりを設置した先頭車や、菊の紋章を付けた御料車E655-1の連結がほぼ確実となります。

官報により明らかとなった運行経路は下記の通りです。

9/28(土)召9001M?東京駅勝田駅
9/29(日)召9002M?日立駅東京駅

運転時刻の詳細は明らかになっていませんが、公式に示されている式典の開催計画にて、天皇陛下のご着席が12:59と明記されていますので、下り運行については午前中に絞られます。

それ以上については、過去運転実績や通常の臨時ダイヤなどを読み解くとある程度は推測することも可能ですが、警備の都合もありますので推測も非掲載とさせていただきます。

茨城国体開催に伴うお召し列車の運行実績は1974年に存在していたため、正式発表前から運行に期待する声がありました。

常磐線でのお召し列車運行実績はE655系以降後に2回存在するものの、どちらも海外国旗とのクロスでしたので、常磐線・E655系・日章旗のみという組み合わせでの走行は初となります。

お召し列車設定に伴うE655系の動き

E655系は、ジョイフルトレイン「和」を構成するE655系5両編成とともに、従来の御料車の系譜を引き継ぐTR車こと「E655-1」が製造されています。

前者は尾久車両センターに所属している一方で、このE655-1については従来から御料車が配置されている東京総合車両センター所属となっています。

8月23日には東京総合車両センターにて6両編成を組成し、尾久車両センターへ回送されています。

運転まで一ヶ月を切ったため、これ以降当日に向けた乗務員訓練が同時刻にて運転されるものと推測できます。

お召し列車の撮影は独特のルールが存在

日章旗・連結器カバー・前面手すりを設置した先頭車や、菊の紋章を付けた御料車E655-1など、魅力満点の公式お召し列車。久々の運行とあって、大いに盛り上がりそうです。

特に土休日の運行ということもあり、沿線には多くのファンが駆けつけることでしょう。

そして久々の運行となるため、学生の撮り鉄さんなどは初めての挑戦という方も多いでしょうか。

しかし、お召し列車という特殊な列車のため、昔から撮影には特殊なルールが存在しますので、初めての方には十分気をつけていただきたいところです。

まず、ご乗車されているのが天皇皇后両陛下となる予定(皇后陛下はご体調次第)ですので、通過駅も含めた沿線の全ての駅・沿線の踏切や立体交差などのあらゆる箇所に制服・私服の警察官が警備にあたっていますので、彼らの指示の遵守が絶対条件となります。

近隣住民からの通報で一応巡回に来た……という撮影地でたまにある一コマとは異なりますので、お召し列車が定刻でトラブルなく走行できるようファンも一体となって支える必要があります。

また当日困らないように、撮影地の選択には十分の注意が必要となります。

これは、いわゆる俯瞰アングル=見下ろす角度での撮影地は警察により徹底排除となります。

警察関係者からは警備上の都合というのが近年の建前ですが、実際は天皇皇后を見下ろす=不敬という戦前から続くお召し列車運行のルールゆえでしょうか。

なお駅構内・オーバーパスをする道路・線路についても規制がされ、以前には北千住駅付近で並走するつくばエクスプレスの列車などに抑止手配をする一幕も。

沿線にお住まい・勤務先の方についても建物からの俯瞰撮影厳禁となっており、特に列車から降りてご移動される区間については近隣の2階以上ではカーテン等の使用も要請されます。

以上のように、様々な制約があるのが難しいところですが、列車に先行して迫ってくるヘリコプター・直前に走行する露払い列車・非常用救援機の準備など、お召し列車の撮影でしか楽しめない独特の雰囲気は昔からファンが絶えないお召し列車の醍醐味です。

平成時代についても、E655-1の車内から天皇皇后両陛下が沿線のファンにお手を振ってくださる素敵な一コマもありました。

撮影に挑まれるみなさまも上記に配慮しつつ、素敵な思い出をお作りくださいね。

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動画資料集

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参考文献:政府官報

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