「ED92形」は、1959(昭和34)年に「ED46形」として製造された試作形電気機関車で、1961(昭和36)年に「ED92形」に改称されました。

 直流区間に加えて交流区間が設けられた常磐線において、走行しながら直流と交流を切り替えることができるようにと開発された、日本初の交直両用電気機関車です。

 Nゲージ鉄道模型では、マイクロエースが 2004(平成16)年に「ED46形」を「品番 A0200」、この「ED92形」を「品番 A0201」として、それぞれ模型化しています。

 もともと同じ機関車ですからほぼ同一のモデルですが、屋根のカラーを「ED46形」は銀色、「ED92形」は黒色にすることで作り分けられています。

 実車がどうだったのかは分かりませんが・・・。
 (^_^;ゞ



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 ローズピンクのボディに銀色のライン。
 おでこの2灯式ライトが個性的です。
 テールライトには赤色が入れてあります。



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 カプラーを、デフォルトのアーノルトから KATOの「かもめナックル」に交換。
 ついでに、解放てことホースをマジックで黒く塗りました。



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 デフォルトのフェイス。
 何ともレトロな雰囲気です。



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 カプラー交換後です。



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 アーノルトカプラーは、やはり大きく見えますね。



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 「かもめナックル」に交換してスッキリ。
 それにしても、他にはないシルエットのフェイスです。
 とても魅力的。



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 サイドビュー。
 D級機なので、全長は短めです。
 実車の全長は 14.5m でした。



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 屋根上の様子。
 交流機なので賑やかです。



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 模型としては、屋根が黒い「ED92形」の方が、個人的にはメリハリがあって良い感じ。
 (^_^)



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 カプラー交換後、KATOの「スハフ42形」と連結してみました。
 カプラーの高さはバッチリですが・・・屋根の高さにけっこうな差が。
 こんなものなのでしょうか?

 運転席の側窓とスカートの取り付け角度が独特ですね。



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 試作機関車である「ED46(92)形」は、各種の試験を終えた後、常磐線において旅客列車を牽引したようですが、本機の試験結果を受けて量産された「EF80形」は、貨物機への転用に備え、動軸6のF級機となりました。

 後継機たる「EF80形」や「EF81形」の活躍を考えると、「ED92(46)形」は偉大なる始祖と言えるのではないでしょうか。

 その後の「ED92形」は、かつて存在した国鉄の教育施設(中央鉄道学園)で教習車として運用された後、1975(昭和50)年に解体されてしまいました。

 日本初の交直両用電気機関車。
 現在なら解体されずに保存されたかなぁ・・・。

 模型の世界では、ずっと動態保存ですけどね!