JR各社が2019年秋(10月~11月)の臨時列車・増発列車の運転計画を発表しました。10月から開催される「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン(DC)」関連の臨時列車が多く設定されています。「海里」のデビュー、男鹿線「SLおが」や、きらきらうえつを利用した羽越本線「きらきら日本海」など、注目列車が目白押しです。
JR各社が2019年秋の臨時列車・増発列車の運転計画を発表!
2019年8月23日、JR各社が2019年秋(10月~11月)の臨時列車・増発列車の運転計画を発表しました。
各社のリリースへのリンクは以下の通りです。
- JR北海道: 秋の臨時列車のお知らせ ~10月と11月に運転する列車です~
- JR東日本: 秋の増発列車のお知らせ
- JR東海: “秋”の臨時列車のお知らせ
- JR西日本: 2019年【秋】の臨時列車の運転について
- JR四国: 秋の臨時列車運転のお知らせ
- JR九州: 秋の行楽シーズンに便利な臨時列車のご案内
(注意)JR西日本のリンク以外はニュースリリースのPDFファイルが開きます。
新潟~酒田間に観光列車「海里」(KAIRI)がデビュー
(出典)新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車「海里」(KAIRI)デビュー(JR東日本新潟支社プレスリリース 2018年10月16日 [PDF])
この秋の最大の目玉は、新潟~酒田間の羽越本線に、新たな観光列車「海里」がデビューすることでしょう。
「きらきらうえつ」の後継となる観光列車で、きらきらうえつが、比較的カジュアルな観光列車だったのに対して、「海里」は、車内で日本料理やイタリアンのコースを楽しめるなど、しっかりとした食事を提供する観光列車になっています。日本海を眺めながらの車内でとる食事は、きっと格別なことでしょう。
一方、食事は提供されませんが、きっぷ+指定席券(820円、10月以降は840円)だけで乗車できるリクライニングシートやコンパートメント席も用意されていますので、気軽に乗車することもできそうです。
デビューは10月5日で、それ以降、土休日を中心に運転されます。
- 快速「海里」
- 運転日
- 10月 5日(土)~6日(日), 11日(金), 13日(日)~14日(月), 18日(金)~22日(火), 25日(金)~27日(日)
- 11月 1日(金), 3日(日)~4日(月), 8日(金)~10日(日), 15日(金)~17日(日), 22日(金)~24日(日), 29日(金)~30日(土)
- 運転時刻
- 新潟 10:12発 → 酒田 13:19着
- 酒田 15:02発 → 新潟 18:31着
- 10/14, 11/4は下り酒田着が12:44に変更
- 使用車両: 海里(HB-E300系 4両)
「海里」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
羽越本線で「SL日本海美食旅」を運転!
「新潟県・庄内エリアDC」開催に合わせて、羽越本線で「SL日本海美食旅」が運転されます。
- 「SL日本海美食旅」
- 下り
- 運転日: 11月2日(土)
- 運転時刻: 村上 12:26発 → 酒田 17:47着
- 上り
- 運転日: 11月3日(日)
- 運転時刻: 酒田 10:16発 → 村上 15:13着
- 停車駅: 村上・桑川・府屋・あつみ温泉・鶴岡・余目・酒田
- 使用車両: SL(C57)+ばんえつ物語12系客車7両
村上~酒田間といえば、桑川駅周辺の「笹川流れ」をはじめとして、日本海の車窓が美しい区間です。この区間をSLで旅ができるのはうれしいですね。
ぜひとも、海側のボックス席かグリーン席を確保して、日本海の絶景を眺めながら乗車してみたい列車です。
村上~酒田間の所要時間が5時間程度と、かなりのんびりな運行です。おそらく、桑川駅などで停車時間が多めに取られているものと思われます。
男鹿線で「SLおが」「DLおが」を運転!
男鹿線で、「SLおが」「DLおが」が運転されます。「男鹿のなまはげ」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念して、運転されるものです。
- 快速「SLおが」「DLおが」
- 運転日: 10月12日(土),13日(日)
- 「DLおが」
- 運転時刻: 秋田 09:00発 → 男鹿 10:47着
- 「SLおが」
- 運転時刻: 男鹿 14:45発 → 秋田 16:17着
- 使用車両: SL(C61)+12系客車4両+DL
往路(秋田→男鹿)はDL牽引、復路(男鹿→秋田)がSL牽引となります。
SLはC61、客車は12系が利用されるとのことで、高崎エリアの「SLぐんまみなかみ」などで利用されているSLと客車が使われるのでしょう。
普段は気動車や蓄電池電車しか走らない男鹿線ですが、SL、DL含めて、堂々6両の編成が走る様子は貴重なものとなりそうです。
「きらきらうえつ」引退後も各地で活躍!「きらきら日本海」「谷川岳紅葉号」「越後紅葉ライトアップ号」
9月末で羽越本線の観光列車からは引退することが決まっている「きらきらうえつ」ですが、この秋には、新潟・秋田地区での臨時列車として活躍する様子が見られそうです。
- 快速「きらきら日本海」
- 運転日: 10月25日(金)~27日(日)
- 運転時刻
- 上り: 秋田 08:51発 → 新潟 12:59着
- 下り: 新潟 13:59発 → 秋田 19:17着
- 途中停車駅: 羽後本荘、西目、仁賀保、金浦、象潟、吹浦、遊佐、酒田、余目、鶴岡、あつみ温泉、鼠ケ関、府屋、勝木、桑川、村上、新発田、豊栄
「きらきらうえつ」がこれまで走っていた羽越本線で運転される「きらきら日本海」です。停車駅までそっくりです(笑)。
「きらきらうえつ」でも秋田まで延長運転されることがありましたが、「きらきら日本海」は、午前中に上りの新潟行き、午後に下りの秋田行きと、「きらきらうえつ」とは運転方向が逆になっています。下りの秋田行きでは、日本海に沈む夕日が眺められそうですね。
- 快速「谷川岳紅葉号」
- 運転日: 10月12日(土)~14日(月)
- 運転時刻
- 上り: 新潟 07:11発 → 水上 11:26着
- 下り: 水上 15:08発 → 新潟 19:21着
- 途中停車駅: 新津、加茂、東三条、見附、長岡、宮内、六日町、土樽、土合
昨年は「リゾートやまどり」で運転されていましたが、今年は現役(?)を引退した「きらきらうえつ」で運転されます。
新潟方面から谷川岳への紅葉狩りに最適な列車です。あのきらきらボディの「きらきらうえつ」が、上越国境を越えて、紅葉の中を水上までやってくるのは楽しみですね。
- 快速「越後紅葉ライトアップ号」
- 運転日: 11月9日(土),10日(日)
- 運転時刻
- 下り: 新潟 13:56発 → 柏崎 15:37着
- 上り: 柏崎 18:43発 → 新潟 20:27着
- 途中停車駅: 新津、加茂、東三条、見附、長岡、宮内、来迎寺
もみじ園(来迎寺)、松雲山荘(柏崎)の紅葉のライトアップを見に行くための列車です。こちらは、昨年は、長野エリアの「リゾートビューふるさと」で運転されていましたが、今年は「きらきらうえつ」での運転となります。
もみじ園(来迎寺)、松雲山荘(柏崎)では、例年、10月下旬~11月中旬にかけて、紅葉のライトアップを実施しています。詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
また、上記以外にも、「弥彦菊まつり」開催期間中の週末に運転される新潟~弥彦間直通の臨時列車、快速「弥彦浪漫」にも「きらきらうえつ」が充当される日があります(11月3日、4日)。
羽越本線の観光列車「きらきらうえつ」からは引退しましたが、新潟エリアの臨時列車用の車両として、しばらくは活躍が見られそうですね。
山陽新幹線から奈良方面へ連絡! 臨時特急「まほろば」運転
新大阪~奈良を直通する臨時特急「まほろば」が運転されます。
- 特急「まほろば」
- 運転日
- 11月2日(土)~4日(月),9日(土)~10日(日),16日(土)~17日(日),23日(土)~24日(日),30日(土)
- 12月1日(日), 7日(土)~8日(日)
- 運転時刻
- 新大阪 10:03発 → 奈良 10:53着
- 奈良 16:56発 → 新大阪 17:47着
- 使用車両: 287系3両(指定席2両、自由席1両)
今年3月に全線開通した「おおさか東線」をノンストップで走る臨時特急列車です。山陽新幹線方面から奈良への観光に便利な特急です。
東海道新幹線方面から奈良へは京都経由が近いのですが、山陽新幹線方面からは、おおさか東線の開通によって、新大阪経由が便利になりました。この臨時特急「まほろば」を使えば、さらに快適に奈良へとアクセスできるようになりそうです。
以上、『【2019年秋の臨時列車】JR各社が発表! 新潟県・庄内エリアDC関連で注目列車が目白押し! 「SLおが」「SL日本海美食旅」、きらきらうえつを利用した臨時列車も!』でした。新潟県・庄内エリアDC開催に伴う臨時列車が多数運転されます。「海里」のデビューに加えて、「SL日本海美食旅」「SLおが」など、SL列車も盛りだくさん。「きらきらうえつ」引退で注目されている新潟・庄内エリアですが、この秋にかけても盛り上がりが続きそうです。
コメント