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そんな中鮮烈な印象を残したのはやはり星稜高校の奥川投手でしょうか。
高校生らしからぬ快速球で、決勝戦までは防御率0.00のまま勝ち続けてきたエースでしたが、やはり疲れもあったのかもしれません。
春の選抜で17三振を喫した奥川投手の失投を見逃さなかった履正社高校の4番井上選手のホームランは、執念にも似た熱い思いを感じる一打でした。
たらればになりますが、星稜高校にもう一人抑え投手がいて、継投で勝ち上がっていたらどうだったか…という妄想も膨らみます。
いずれにせよ、とてもいい戦いを見せて頂きました。
本日ご紹介したいBトレインショーティーは、継投、ではありませんが、ピンチに現れて関西を救ったこちらのリリーフ車両でございます。
国鉄 101系 オレンジバーミリオン 関西線応援車両 です。
101系はカルダン駆動と呼ばれる機構を搭載した国鉄の新性能電車幕開けとなった車両でありますが、そのお話は他に譲ることと致します。
今回はこの関西線応援車両、といってもBトレできっちり商品化されたわけではありません。
101系Bトレ付属のシールで、この編成を再現できるようになっていました。
関西線の101系と言えばうぐいす色に警戒色である黄色の前面帯、というのが定番の配色でした。
しかし、昭和57年(1982年)に台風10号の影響で、奈良県王寺町を流れる葛下川が2度にわたって氾濫、2度目の氾濫で大和川と葛下川の堤防に囲まれた形の国鉄王寺駅一帯が浸水被害にあいました。
その際に構内の留置線にとまっていた101系60両が水没、全て廃車となってしまいました。
そのため、急遽関東で廃車予定だった101系を関西線の応援に投入します。
元中央線のオレンジバーミリオンの車両や元総武線のカナリヤイエローの車両が、その塗色のまま関西線応援の任に就きました。関西線の車両カラーと異なるこれらの車両には、誤乗防止のため「関西線」というステッカーが前面と乗降扉上に貼られ、オレンジバーミリオンの車両には関西線特有の黄色帯を前面に巻きました。
その車両を再現したものになります。
臨時特急「まほろば」の運行に沸く関西線に、このような車両が存在したことはBトレで見るまで存じ上げませんでした。
各色の混結編成もあったようで、いかに急場であったかを感じることができます。
車両喪失という危機を乗り切るため、廃車前の老体に鞭を打ちながらも沿線住民の足として働き続けました。
思わぬ余生を過ごすことになった関東の101系の姿に、関西線沿線の方はどのような印象を持たれたのでしょうか。
三国志がお好きな方なら、老将となっても戦場を駆けまわり功を上げた黄忠や厳顔などの姿を思い浮かべられるのかもしれません。
関西の危機に駆けつけてくれた古強者、101系応援編成の姿を拝みながら、災害の恐ろしさと平時のありがたみを思い、気持ちを新たにしたいところです。
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