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JR西日本は8月22日、公式プレスリリースでおおさか東線・大和路線を通過する臨時特急「まほろば」を運行すると発表した。
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JR西日本が運行する臨時特急「まほろば」は2010年に381系(吹田総合車両所日根野支所の国鉄色車両で、座席指定快速「やまとじライナー」で使われた車両)を使用して運行された。
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「やまとじライナー」で使用された381系の同型車両(画像は福知山電車区の「こうのとり」用車両・2015年)

今回再登場する「まほろば」は287系「くろしお」編成の付属編成(3両)を使用して運行され、以下違いは次の通りとなる。
停車駅
2019年:新大阪駅〜(おおさか東線・大和路線)〜奈良駅(途中無停車)
2010年:新大阪駅〜(大阪環状線)〜天王寺駅〜(大和路線)〜奈良駅(大和路線内では王寺駅・法隆寺駅に停車)

編成
2019年:287系3両編成(1号車は自由席・2・3号車は指定席)
2010年:381系6両編成(1・2号車は自由席・3〜6号車は指定席)

時刻
2019年:新大阪駅10時03分発→奈良駅10時53分着
2019年:奈良駅16時56分発→新大阪駅17時47分着
2010年:新大阪駅10時32分発→奈良駅11時27分着(9093M)
2010年:奈良駅16時34分発→新大阪駅17時31分着(9094M)

接続列車(2019年のみ)
・博多7時00分発さくら540号(新大阪駅9時53分着)
・博多7時10分発のぞみ6号(新大阪駅9時38分着)

・新大阪駅18時05分発のぞみ45号
・新大阪駅18時08分発さくら569号

[画像]
287系「くろしお」、日根野配置の287系・289系は「くろしお」色とよばれる水色のラインが引かれているのが特徴(撮影地:阪和線内・2018年)

 

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【解説:特急「まほろば」】
特急「まほろば」が運行されたのは2010年、奈良県で平城京(奈良県奈良市にあり、710年に藤原京から遷都された)への遷都から1300年をむかえ開催された「平城遷都1300年祭」に合わせて実施された『奈良ディスティネーションキャンペーン』の一環として運行された臨時列車である。
当時はおおさか東線が放出駅〜久宝寺駅間でしか開業しておらず、現在のおおさか東線(新大阪駅〜放出駅) は吹田貨物ターミナル駅側(つまり京都駅側)からしか入れなかったため、すでに「はるか」や「くろしお」として使用されている実績がある梅田貨物線(旧梅田貨物駅)経由で運行された。

当時の充当車両は日根野の381系で、主に快速「やまとじライナー」で使用されていた国鉄特急色の6両編成(グリーン車非連結)が使用された。この車両はのちに、福知山電車区で特急「こうのとり」の287系(2011年3月12日に1次導入車が運行開始)投入に伴う183系(2011年3月11日に287系1・2次置換車両の運行終了)置換で287系の2次導入(2011年6月1日)が行われるまで日根野から貸与されたこのグループが代走車として使用された。(ちなみに、183系の最終置換は2013年に実施され、その際には日根野から381系(グリーン車を持つ編成)を持って来ている)

列車愛称「まほろば」の由来は『素晴らしい場所・住みやすい場所』 の古語である「まほろば」からきている。