▲新型特急車両に登場に伴い、名阪甲特急からの撤退が予想される21000系

 

2020年春に現行の21000・21020系(アーバンライナー)に代わって、新たに登場する予定の近鉄新型特急

これまでの近鉄特急の伝統の殻を打ち破る深紅の斬新なエクステリアが特徴的な新型車両ですが、どうやらその列車名が「ひのとり」号になるのではないかと予想されています

 

事の発端は、先月のことでした

近畿車両の工場内で、近鉄の新型特急らしき車両の構体が完成し、艤装工事を行っているとの情報がTwitter上に投稿されていました

 

完成が近いということで、まだ未発表の列車名が気になったわけです

この新型車両は、従来のアーバンライナーからソフト面のサービスをゼロベースで見直した車両であることから、この名称を継承する可能性は限りなく低いはずです

 

そこで、ネットでこの新型車両のことを調べていると、近鉄が昨年の11月に「ひのとり」、そして今年の1月に「あやかぜ」という名称を商標登録していたことを今更ながら知りました

さらに今年の5月になって、ゴールドに輝く鳥が羽ばたく様子を図案化したロゴも商標登録されていることから、どうやらこの新型車両は特急「ひのとり」号で間違いなさそうです

特急「ひのとり」号のロゴマーク?

 

そうなると、「ひのとり」の後に商標が申請された「あやかぜ」の正体が気になるところです

近鉄が今年の5月に発表した新近鉄グループ経営計画を読み解くと、フリーゲージトレインや夢洲直通列車の開発と並んで、「新型名阪特急(72両)や観光列車の投入など特急サービス網の充実」が謳われています

 

このことを考えると、「あやかぜ」という名称は、「しまかぜ」の姉妹列車的ポジションの新型観光特急の投入を示唆しているようにも受け取れます

「しまかぜ」が伊勢志摩方面への観光輸送に重点を置いている列車なので、もしかしたら「あやかぜ」は奈良方面への観光輸送を想定した列車になるのかもしれません

 

鉄ヲタの妄想はこの辺にしておいて、「ひのとり」号に話を戻します

この新型車両は、近鉄特急としては斬新なカラーリングかもしれませんが、かつて同社が保有していたプロ野球球団・近鉄バファローズのチームカラーが赤だったことを考えると、何だか理にかなっているような気がしないでもありません

 

車体のカラーリングを考えると、特急「レッドdeハッスル」号でもいいのではないかと思えてしまうほどです

冗談はこの位にしておいて、来春の登場に向けて、車両は目下近畿車両で製造中であることから、近々実車のお披露目会も開かれるのではないでしょうか?