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本館1階の見学を終え、続いて2階へ上がります。
吹き抜けになっているので、1階のフロアを見下ろすことが出来ます。
500系は屋根上までフラットで美しいですねぇ~。
吹き抜けの天井には、N700系が描かれていました。
客室窓に当たる3階部分は、資料室やホールとなっているみたいですね。
まず見学したのは、こちらのコーナー。
運行指令室を模した展示コーナーです。
そこにあったのは、山陽新幹線と奈良線で使用されていた運行表示盤です。
山陽新幹線のほうはシミュレーター機能が付いていて、お子様たちが夢中になっておりました。
しかし、鉄道部品オタクなおじさんである私が食いついたのは、誰も気にも留めていなかったこちらの機械。
いったい、何の機械かお判りになりますか?
正解はこちら。
ダイヤグラムを作成するための制御盤とプリンターでした。
プリンターは、用紙が装填された状態で展示されていました。
こうして印刷されたダイヤグラムがこちら。
日本語では「運行図表」と呼び、本屋で購入できる時刻表とは違い、対象となる路線の一日の列車の動きが視覚的に捉えられやすくなっています。
古くなった運行図表は、鉄道会社の車両基地公開イベントなどでマニア向けに売られており、鉄道部品マニアなら1本は必ず持っていると思います。
また「貨物時刻表」には、貨物列車に絞った運行図表が付録として付いてくるので、撮り鉄にもお馴染みかもしれませんね。
こちらも私の大好物である、貨物列車コーナー。
入口には「鉄道コンテナ誕生50周年記念」の19D復刻コンテナがドドンと据え置かれていました。
コンテナ列車の歴史とともに、西たから号のテールマーク。
こちらは駅設備の展示コーナー。
ちょっとレトロな、パタパタ式の発車標。
懐かしいと言いつつ、我らが京急の京急川崎駅では未だパタパタ式が現役なので、実はそんなに珍しくなかったり (^_^;)
とはいえ、京急線のパタパタ式発車標も京急川崎駅だけとなっています。
私が上京したころは、横浜駅や京急久里浜駅など複数駅にありましたが、京急川崎駅以外はLEDや液晶式の発車標に更新されちゃいましたね。
こちらもレトロな自動改札機。
私が子供の頃の札幌市営地下鉄の自動改札機も、こんなんだったような。
「ウィズユーカードが使えないオレンジ色のやつ」で話が通る人は、わかっていただけるかな?
こちらは趣が変わりまして、鉄道にまつわる食文化や芸術の展示コーナー。
こちらも興味深い展示が多かったのですが、とても見切れる量ではありませんでした。
そして今回訪れたときは、特別企画として「お召列車」にまつわる展示も行われていました。
本物の菊花紋章も展示。
装飾も機関区ごとに異なっているんですね。
菊花紋章だけかと思っていたので、勉強になりました。
まだまだ見たりなかったのですが、時間に限りがあるので本館の見学はこれにて終了。
最後の見学場所に向かうため本館を出ると、本館の横に「トワイライトプラザ」という展示スペースがありました。
「トワイライトプラザ」という名が付くからには、ここの主はこの車両たち。
EF81 103
スロネフ25 501
2015まで大阪~札幌間、その後2016年まで団体列車として活躍していた「トワイライトエクスプレス」の車両です。
札幌市出身な私にとっても「トワイライトエクスプレス」はなじみ深い車両でありましたが、現役時代は一度も乗ることは叶いませんでした・・・。
ですが、過去写真を漁ったところEF81 103が牽引している姿が1枚だけ撮影しておりました。
JR北海道のDD51が牽引している写真はたくさんありますが、EF81が牽引している姿は数えるほどしか撮影していないので、103号機の姿を捉えていたのはまさに奇跡といえるでしょうな。
「トワイライトエクスプレス」以外の車両も展示されていました。
EF58 150
こちらはJR西日本で最後まで活躍していた「ゴハチ」の150号機です。
EF65 1
そしてこちらは汎用直流機であるEF65のトップナンバー車です。
いわゆる「一般形」と呼ばれるスタイルですが、私が上京した時にはほぼ絶滅状態だったので、本線を走っている姿は見たことがありませんでした。
これにて「トワイライトプラザ」の見学を終了し、最後の場所へ。
そして、なんだかんだ16回も連載しちゃった「梅雨の関西撮り鉄遠征」シリーズも、次回が最終回です。