先日訪問したレンタルレイアウトで、トミックスの「415系」4両と、KATOの「415系」4両を混結し、8両編成で走らせてみました(M車はトミックス)。

 平地では問題なく走ったのですが、登り勾配にかかると、M車が空転し、登れません。
 おそらく、勾配は4~5%くらいですから、ことさら急勾配というわけではなさそうです。
 現に、8両から10両を牽引して同じ路線を登る機関車もありますからね・・・。



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 トミックスの旧集電台車は、台車の集電金具と車体の通電部分(ウエイト)を、スプリングで連絡し、ライトに給電する構造になっています。

 このスプリングの弾力によって、集電金具が強力に車軸に密着するので、高い集電効果が得られるのですが・・・反面、スプリングで集電金具を車軸に押しつけるということは、それだけ走行抵抗が大きくなるということでもあります。

 そこで、「スプリングを、電気的に連絡できるギリギリの長さまで短くすれば、その分だけ走行抵抗が小さくなるのでは?」と考えたわけです。

 ちなみに、今回の事例(笑)では、ヘッド&テールライトのために旧集電台車が付いている「クハ」2両が対象になります。
 レール上の「クハ」を手で押してみてもかなりの抵抗があり、下り勾配でもなかなか滑走しないほどです。



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 台車のみだと、レール上を「シャーッ!」と軽やかに転がっていきますし、スプリングを外した状態でボディに台車を取り付けますと、これまた軽やかに転がります。

 なので、やはり転がりが悪いのはスプリングのためだと推察されます。

 さっそく加工に入ってみます。

 写真右側が、デフォルトのスプリング。
 写真左側が、スプリングをカットしてみたもの。

 加工した台車をボディに取り付けて転がしてみると・・・。

 何ということでしょう!
 転がりはほとんど変わりませんでした。
 何でだー!?



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 これ以上スプリングをカットしてしまうと、ボディのウエイトに届かなくなってしまいます。

 うーん、良いアイデアだと思ったのですが・・・。
 残念無念!
 (>_<)

 そして・・・次回、衝撃の完結(笑)!