ナムトク線(カンチャナブリ) | 旅一郎のブログ

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国鉄(日本国有鉄道)が、最後の全盛期を迎えた昭和47年ー53年までをテーマにした、汽車旅のブログです。

旧型客車亡き後、日本の鉄道旅行は本当につまらなくなりました。そのため海外ネタも載せています。

当時の雰囲気を伝えるものは鉄道にかかわらずアップします

ナムトク線客車列車の旅


残念ながらナコーンパトムに着いた時には、ナムトク行きは既に発車した後。


アルヒル木橋を渡る列車に乗ることは不可能になりました。


せめてカンチャナブリ周辺まで行けば、クワイ川鉄橋や戦争博物館を見ることができるので、バスでカンチャナブリに行くことにします。


ナコーンパトム駅前から見える、世界最大の仏塔を見て、バス乗り場を探します。


バスはよく通っていますが、どれがカンチャナブリに行くバスかわかりません。


ツーリストインフォメーションもないので、バイクタクシーに聴くと、〇〇大学の前にバス乗り場があるといいます。


そこまでの行き方を聞くと、バイクでないといけない距離とのこと。


仕方なくバイクタクシー40B(150円)にのり、バス乗り場まで乗りました。


結構な距離があり、これはバイクでないと無理だと思いました。


そのままバスの切符売り場を教えてもらい、70B(250円)のミニバスチケットを購入し、乗り込むとバスはすぐに発車しました。


1時間半程、12:00前にカンチャナブリバス乗り場に到着。


カンチャナブリ駅に向かう前に食事を済ませ、駅前からタクシーで戦争博物館に行きました。100B(370円)




泰緬鉄道に関する資料を見てから、現物のクワイ川鉄橋を歩いて往復しました。


列車本数が少ないこの線では鉄橋を一般に解放しています。


泰緬鉄道を走ったC56も保存されています。径の小さなトンネルでも通れるよう、屋根を斜めにカットした東南アジア仕様。

戦後2両が日本に帰国しており、1両は靖国神社で、もう一両は大井川鐵道に保存されています。



鉄橋の手前に「クワイ川鉄橋」駅があり、列車が停車するかわからないので、切符売り場で確認しようとしましたが、「切符は発車30分前から」と書いてあるとおり、誰もいません。


不安になりながらも、他の旅行者も待っているところを見ると大丈夫だろうと思い、待ちます。


30分前をちょっと過ぎて窓口が開きました。ナムトク線の列車は外国人料金が課せらるため、本来全線40Bくらいのところ、一部利用でも100B(370円)取られます。


確か90年代後半くらいにそんな設定に変わったと思います。


やってきたのは旧客の8両編成。

正真正銘のの旧客。木造シート



後ろの方、誰もいないと思い乗っていると、車掌が来て「どこまで乗りますか」「トンブリー(バンコクノイ)駅」と言うと、3両前に乗るように言われたので移動しました。


最後の一つ残ったボックスを押さえました


一駅走ります、カンチャナブリ駅で後ろ3両が、切り離されました。


図らずも最後部になった車両、後ろデッキに立つと、懐かしい旧客の旅が再現されています。

木造のドアも懐かしい。

流れゆく景色を見て。



左右のドアを開きっぱなし。

青空の下にレールが去っていきます。


あの頃の旅です。


デッキにぶら下がってカーブする様子を眺めます。


程無くして空が暗くなってきました。


雨の匂いがします。


と思ったら急にきつい雨になりました。

スコールです。


開けていた窓も閉めていきます。


車窓に強い雨。



これも夏休みのような景色で懐かしい。


途中ジャンクションで本線と合流しました。


車窓右手に見覚えのある機関車。DD51の北海道色が二両留置されていました。

タリンチャン・ジャンクションで本線から分かれます。





最後に本線から分かれ、スラムの中をスピードを落として走ります。


あっけなく終点のトンブリーに到着しました。