8月11日(日・祝)

旅行も折り返しを迎えた3日目、今日は宗谷本線の旅です。

 

朝ごはんは前日にピピカフェ比布駅で買ったクリームパンと塩パン×2。

夕方に買ったので値引きされていて、全部で200円で買うことができました。

 

 

腹ごしらえをしたら名寄駅へ。

ここから稚内方面に向かいます。

 

左側の旭川行きの列車は学生でかなり混雑していました。

時刻表上は名寄始発ですが、実質音威子府からの始発列車。

 

(JR宗谷本線 3320D キハ40-1824 名寄にて)

 

名寄(7:52)~JR宗谷本線~美深(8:18)

乗車するのは旭川から稚内まで直通する始発列車。

この名寄駅で後ろのキハ40を切り離し、列番を変えて稚内まで行きます。

 

 

20分ちょっとで美深駅に到着。

ここで稚内からの始発列車と交換。

 

(JR宗谷本線 キハ54-512 4324D/キハ54-511 4323D 美深にて)

 

 

美深駅舎は高くそびえたつ鐘が印象的な駅舎です。

 

 

なにやら「美幸の鐘」と書いてあります。

 

 

まだ時間が早いので種明かしは後で。

 

そうこうしているうちに上りの「特急サロベツ2号」が到着。

 

 

増結されて6両編成で運転されていました。

 

 

(JR宗谷本線 62D キハ261系SE101+SE103+SE203編成 美深にて)

 

時間になったので駅舎内へ。

2階へ行きます。

 

 

旧国鉄美幸線資料館」。

美幸線はこの美深駅から枝幸まで至る路線として計画され、途中の仁宇布(にうぷ)駅まで開通したものの、全線開通することなく廃線となってしまった路線です。

その資料館です。

 

 

 

 

 

美幸の鐘」の「美幸」は美幸線から来ていたのですね。

 

見学を終えたら音威子府へ向かいます。

 

美深(10:15)~JR宗谷本線~音威子府(10:41)

たった1駅ですが「特急宗谷号」で移動。

 

(美深にて)

 

自由席はかなり混雑していてデッキに立っていました。

 

(JR宗谷本線 キハ261系SE202+SE102編成 音威子府にて)

 

風っこそうや号」の出発する音威子府駅に到着。

 

 

 

半端ない数の人です。

 

 

駅舎内は風っこそうやの歓迎ムード一色です。

 

 

 

 

 

洒落た風鈴がぶら下がっていました。

 

 

構内には音威子府~南稚内間を結んでいた天北線の資料室があります。

 

 

ここにあるおそらく日本一有名な駅そばで昼食をとります。

その名も「音威子府そば」。

音威子府村は蕎麦栽培の北限であり、真っ黒いお蕎麦で有名です。

 

 

駅舎の外まで行列ができるほどの盛況っぷり。

 

 

ようやくありつけました。

天玉そば、520円なり。

 

 

腹ごしらえを終え、上り列車の入線を待ちます。

 

12時過ぎに到着。

 

 

キハ40系「北海道の恵み」でJR東日本から借りてきたキハ48系「びゅうコースター風っこ」を挟んだ華やかな編成ですね。

 

 

 

特製のサボを掲出。

 

 

今回が初めての乗車となる「~風っこ」。

まさか北海道の地で乗ることになるとは。

 

 

 

窓がぶち抜かれているので解放感抜群です。

 

 

 

稚内方の1号車はキハ40-1720「道北 流氷の恵み」。

ホームが短いので顔が見られません。

 

 

風っこを挟み、音威子府方4号車はキハ40-1780「道央 花の恵み」。

苫小牧から持ってきた車両です。

 

 

清掃が終わったので乗り込みましょう。

 

 

木製のお尻が爆発してしまいそうな椅子です。

 

 

 

ちなみに足元のところは開いてません。

 

 

 

 

車内にはストーブがありました。

 

 

宗谷本線沿線のパンフレットなども。

 

 

 

 

両端の車両には「北海道難読地名クイズ」や「北海道弁クイズ」がぶら下がっていたり、ヒグマやエゾシカについての特別な展示などがありました。

 

 

 

 

 

ふかふかの座席にはテーブルがつけられていました。

便利ですが、キハ40特有の窓際のボコッとなっているところに足が乗せられません。(わかる人いるでしょうか)

 

 

上りの定期列車の到着を待って出発です。

 

(JR宗谷本線 4326D キハ54-501 音威子府にて)

 

音威子府(13:22)~JR宗谷本線~稚内(16:55)

駅長さんのお見送りを受けて出発です。

 

 

沿線のところどころで写真を撮ったり手を振ったりしている人がいます。

 

 

風っこの車両のみ観光案内放送が入ります。

音威子府駅を出ると天塩川を並走して走り、すぐに「北海道命名之地」の記念碑の前を通り過ぎます。

 

 

詳しい放送や徐行運転をしてくれるのが観光列車のいいところ。

 

この日の稚内市の予想最高気温は19℃で、天気はあまりよくなく風がもろに吹き込んでくるのでめちゃくちゃ寒いです。

 

寒さに耐えていると1時間ほどで最初の停車駅、天塩中川駅に到着です。

ここでは上りの「特急サロベツ4号」との待ち合わせのため20分ほど停車。

 

 

すごい人。

ご当地キャラの「じゅえる」がいたり、特産品の販売会が行われていました。

 

 

やっと1号車の顔を見ることができました。

 

 

ちなみにヘッドマークは上下方向で違うものです。

 

 

特急と交換。

 

(JR宗谷本線 64D キハ261系SE102+SE202編成 天塩中川にて)

 

じゅえるのお見送りを受けて発車です。

 

 

ところどころ車窓に牛が見えるようになります。

 

 

あまりの寒さに避難用の車両に移動。

暖かい車内でうとうとしていると「下平トンネル」に入るとの放送が。

旭川から稚内にいたる超長大な宗谷本線ですが、実はトンネルは全長1256メートルのこの下平トンネルしかありません。

 

 

これはぜひ体験せねばと思い、風っこ車両に戻ります。

窓がないだけあって音や風など迫力があります。

 

 

 

再び1号車に避難し、牛さんを見ながら乗車していると幌延駅に到着。

 

 

幌延はトナカイのまちということで、トナカイのご当地キャラ「ホロベー」がお見送り。

 

 

次の停車駅は豊富駅ですが、すぐに発車してしまいました。

 

 

1号は上りの2号と比べて停車時間が短く、催し物が少なかったのが残念でしたショボーン

 

車内では稚内市の職員の方が稚内のPRをされていました。

稚内や礼文、利尻島のパンフレットや礼文島のエゾカンゾウの芳香剤、クッキーやホッケの燻製などをもらうことができました。

 

 

列車は抜海駅を過ぎ、宗谷本線の絶景スポットに差し掛かります。

もちろんここでも徐行運転。

 

 

南稚内駅を過ぎ、列車はとうとう終着の稚内駅に到着。

特急列車なら2時間で走る道のりを3時間半ほどかけてたどり着きました。

8分遅れでの到着でした。

 

(JR宗谷本線 キハ40-1720+びゅうコースター風っこ+キハ40-1780 9341D 稚内にて)

 

 

 

ホームではご当地キャラ「出汁之介」、「りんぞうくん」のお出迎えを受けたり、稚内のタコが振舞われました。

 

 

 

日本中をつなぐ線路の北の果て。

 

 

風っことお別れして今来た道を名寄までまた戻ります。

 

稚内(17:46)~JR宗谷本線~名寄(20:30)

朝、美深駅でみた6両編成の特急列車。

 

 

通常の設定とは違い、6号車の1両のみが自由席で後の5両が指定席でした。

そのせいもあってか自由席はそこそこの乗車率でしたが、指定席はかなり余裕がありました。

 

稚内駅で駅弁を買って車内で食べる予定でしたが売り切れてしまったので、先ほどもらったクッキーとホッケの燻製で飢えを凌ぎます。

 

 

クッキーは勇知のじゃがいもが使われていて、普通のクッキーとは違い、しっとりとした食感でした。

燻製スティックはかなりしょっぱかったです。

 

先ほどとはうってかわって飛ばしていきますが、雄信内駅の手前で緊急停止。

鹿を轢いてしまったようです。

 

 

安全確認をして15分ほど遅れて発車。

それほど影響がなくてよかったです。

 

(JR宗谷本線 キハ261系SE101+SE103+SE203編成 52D 名寄にて)

 

風っこそうや」の音威子府以北の運転はもうありませんが、これから旭川~音威子府間での運転が走ります。

JR北海道がJR東日本の車両を借りて運行するこのスタイル、来年には伊豆急の「THE ROYAL EXPRESS」がゆうマニと共に北海道で運転されますが、これからもそのような観光列車が運転されることを願うばかりです。

 

ただ名寄と稚内を1往復してきただけですがかなり濃い1日でした。

明日は富良野・美瑛方面へ向かいます。

 

ご覧いただきありがとうございました。