【山陽】3000系ツートンカラー復刻!S特急充当も・運用休みがち!?

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神戸と姫路を結ぶ山陽電気鉄道は7月6日から3000系復刻ツートンカラー車・3030編成が営業運転を行なっていて話題です。

運行終了は2021年春頃ですが、撮影は早めにしたほうがよさそうです。

登場経緯とともに、この編成の近況をあわせてお伝えします。

そもそも、山陽3000系とは? 

山陽電気鉄道は本線(西代駅~山陽姫路駅)と網干線(飾磨駅~山陽網干駅)から成ります。

本線を走るほとんどの列車は西代駅から阪神神戸高速線・阪急神戸高速線に乗り入れ、直通特急は阪神梅田駅まで直通運転します。

山陽電鉄は大手私鉄ではありませんが、会社の規模などから準大手私鉄として分類されます。

そのような山陽電鉄を長年に渡って支えたのが3000系です。

3000系は神戸高速鉄道開業による阪神・阪急との相互直通運転に向けて1964年(昭和39年)にデビューしました。

神戸高速鉄道開業後も増備が進められ、名実ともに「山陽の顔」となりました。

3000系の最大の特徴はアルミ車と鋼製車が混じっていることです。

そもそも、日本の鉄道会社で最初にアルミ車を実用化したのは山陽電鉄であることを知っていましたか?

日本最初のアルミ車は1962年(昭和37年)に登場した2000系2012号編成です。3000系も一次車はアルミ車でしたが、二次車から鋼製車に変わっています。

乗る分にはアルミ車も鋼製車も変わりはありませんが……。

3000系は特急から普通まであらゆる運用をこなし、1998年(平成10年)まで阪急六甲駅、阪神大石駅まで乗り入れていました。現在はリニューアル工事が行われると同時に、車齢の高い車両に関しては廃車が進められています。

今回、再現された塗装は昭和時代から平成初期まで見られた紺とクリームのツートンカラーです。

ツートンカラー復刻車に選ばれたのは3000系3030号編成。

この編成は非リニューアル車であると同時に鋼製車です。

運行は同編成が引退する2021年春までとのこと。

3000系ツートン復刻車を見た感想は? 

新開地駅まで行き、3000系ツートン復刻車を見てきました。

一見すると阪神5000系の塗装に似ていますが、山陽3000系のほうが紺の色が濃いような気がします。

種別は山陽電鉄しかないS特急です。S特急は直通特急よりも停車駅が多く、朝ラッシュ時間帯と深夜帯に運行されます。

前面には「海へ」と書かれたヘッドマークが掲げられていました。昭和時代~平成初期にかけて使われていたものでしょうか。

下り、普通東須磨行きも撮影しました。東須磨には車庫があり、朝ラッシュ時間帯は東須磨止まりの列車も多いです。

急行灯が非点灯になるのが印象的ですね。

側面には現行の山陽電車のシンボルマークは貼られていないほか、方向幕は現行タイプです。

S特急の際は緑字で「S特急」という幕が使われます。

このように見事に再現されたツートン復刻車ですが、できれば「特急 阪急六甲」とか「特急 阪神大石」といった方向幕を見たいのがファン心理でしょうか。

これはイベント時に期待するしかありませんね。

3000系ツートン復刻車のダイヤは公開されている

3000系ツートン復刻車のダイヤは概ね半月ごとの更新で山陽電鉄のホームページで公開されています。

ダイヤを見ると、朝ラッシュ時間帯と夕ラッシュ時間帯中心の稼働です。

昼間時間帯は日によってまちまちで、普通列車が主体ですが時々S特急を担当することもあります。

なお、S特急は阪神神戸三宮駅発着がほとんどですが、土日祝ダイヤでは1本だけ阪急神戸三宮駅着があります。

阪急神戸三宮駅発着便はJR三ノ宮駅前の引込線を使って折り返すので、JR三ノ宮駅から見ることもできますよ。

早めの撮影がおすすめ? 

3000系ツートン復刻車の引退は2021年春ですが、撮影は早めに済ませておくことをおすすめします。

なぜなら、故障が多いからです。営業運転から1ヶ月が経とうとしていますが、クーラーの故障を中心にアクシデントが続出。運用開始から1ヶ月ちょっとで5,6回の運用差し替え歴があり、数日間車庫に休んでいることもありました。

車齢も40年以上が経過していますので、深刻なトラブルに遭うことも十分に予想されます。

なお、運用中にトラブルが発生した場合は車庫がある東二見駅や東須磨駅で打ち切り・車両交換されることが考えられます。

この編成の運行に関して、ホームページ記載内容以上の問い合わせを山陽電鉄に問い合わせるのは控えましょう。また、ホームでは黄線から出ないなど、撮影ルールを守ることも心がけてくださいね。

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