1985年から冷房化と高性能化が行われ、他の車両との併結も開始された小田急4000形。
発電ブレーキがない等の特殊性はありますが、他の車両と比べた場合の大きな違いがなくなりました。

その4000形ですが、小田急最後の冷房化となったこともあり、搭載機器がちぐはぐだったのが特徴的でした。
新しい機器と古めの機器が混在する状態で、音の面等で面白い形式だったのです。

例えば、新しい機器としては、8000形と同じ冷房装置、冷房化に伴って新製されたSIVがあります。
小田急顔の車両といえば、MGの音が印象に残るものでしたが、4000形は1000形のような音がしていました。

そのような中に、元々搭載していた機器をそのまま使用したものもあり、目立っていたのが電動空気圧縮機のC-2000Mで、床下で大きな音を出していました。
主電動機も2400形からの流用品なので、2600形よりも古いものです。

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改造後もやっぱり一味違った4000形。
このような面白い形式は、いよいよ見られない時代になってきました。