7月27・28の両日で、JR東日本の奥羽線秋田~青森間に12系客車によるリバイバルトレイン・急行津軽81~83号が運転されました。

以前のブログで紹介した通り、その中の青森→秋田で運転される82号(昼行)の急行指定席券を1ケ月前に入手できたので、それに乗る旅に出掛けて参りました。

 

 

その7月27日(土)。当初の予定では、札幌6:00発の2Dスーパー北斗2号(キハ281系)で新函館北斗へ向かい、そこから北海道新幹線の3016Bはやぶさ16号に乗り換えて本州入りし、新青森から奥羽線に乗り換え、津軽新城駅の近辺で津軽81号を『撮り鉄』で迎え撃つつもりだったのですが、なんと!?スーパー北斗2号が函館発の1号共々、道南地方の大雨の影響が見込まれるため前夜のうちに計画運休が決まってしまいました…。1号なら解るけれど、後続の4号と1時間も違わない2号まで運休してしまうのは何とも理解しがたい…。

それに関連して、同日から運転開始予定だった宗谷本線の目玉の観光列車『風っこそうや』も当日朝になってから道北地方の大雨により運休が急遽決まってしまい、せっかくの初列車なのに出鼻をくじかれた恰好となりました。

 

結局、私は後続の6:53発4Dスーパー北斗4号に乗る事に。2号は札幌圏の各線とも接続列車がないため、タクシーで札幌駅に向かうつもりでしたがその必要がなくなったため、学園都市線の上り始発新千歳空港行き520M(札幌からエアポート60号)に乗車。それにしても、前夜のうちに計画運休の告知を見なかったらタクシー代(※自宅から\3000以上掛かります)をムダにする処でした…。

 

 

札幌駅到着後、駅弁を買って4番線ホームの自由席乗車口に並びます。

この日はなんと9両の増結編成!

 

 

スーパー北斗4号はキハ261系による運転。もうすっかり主役となった同系ですが、私としては近い将来に淘汰されてしまう振り子式の281系に乗りたかった…。

テツの性分として『顔』のある車両に乗りたいので、最後尾9号車に乗車します。このキハ261-1207は幕式ヘッドマーク。

 

 

2号に乗るハズだった乗客も相当数いると思われ、自由席の乗車率は高めで、札幌からの窓側席は全て埋まりました。

新札幌からさらに増え、私の隣にはそこから乗車した親子連れに席を譲った恰幅のいい男が移ってきたのですが、パソコン操作で常にテーブルを出してブロックされたのにはちょっとイラっとしました。彼は八雲で降りていきましたが。

 

 

事前に購入した駅弁で朝食。

生の魚介やお寿司系が苦手な私が札幌駅の駅弁で残さず食べられるのは『知床とりめし』(\900)位しかなく、車販が消滅してしまった今こそ駅弁のラインナップを強化すべきです。

かつては客室乗務員に事前注文しておけば長万部のかにめしを食べる事ができたのですが…。

 

 

ブログタイトルの通り、今回の乗車券は『北海道&東日本パス』(北東パス)+北海道線特急オプション券です。

たった2日間の旅で7日間用の北東パスは勿体ないかもしれませんが、札幌市内から秋田への普通運賃が片道だけで\9930であるのに対し北東パスだと\10850で、しかも急行券追加で旅のメインである津軽に乗車でき、本州へも\6000の特急オプション券を追加すれば速く快適に移動できるからです。

 

 

大雨は峠を越しましたが、相変わらずどんよりとした空模様。

 

 

駒ヶ岳廻りの急カーブ区間。

 

 

 

北海道新幹線乗換駅の新函館北斗には10:22着。

 

 

接続する10:53発の3018Bはやぶさ18号は途中停車駅を絞った速達タイプで、新青森までの所要時間は57分。

北東パスに特急オプション券または特定特急券をプラスすれば北海道新幹線区間に限り、空席(立席)を利用する事ができます。

 

 

車両はE5系のU22編成で、もちろん先頭1号車のE523-22に乗車。

 

 

ただ…1号車の乗客は全部で5人程。相変わらず北海道新幹線の乗車率は低いです。

東北新幹線と同じ輸送力なら大赤字になるのも当然であって、札幌延伸までの間を暫定的にJR東が営業するワケにはいかなかったのでしょうかねぇ…?

 

 

はやぶさ18号は私にとって令和初の新幹線。青函トンネルを抜け、いざ、本州へ!

 

 

新青森は11:50に到着。私にとって道外は令和初上陸!(何でも令和初…はシツコイですね)

北海道の夏も暑いですが、梅雨明けしていない東北は、もっと暑かった…(汗)

 

 

 

さあ、ここからどうするか?予定が狂ってしまったので、12:04に到着する津軽81号をここで撮り鉄しようとも思いましたが、それが可能かどうかもわかりません。普通列車で青森へ向かうのは12:23発の649Dまでなく、青森へは12:29着と津軽81号の到着後。

 

それならば…と、なんと!1駅3.9㎞だけ津軽81号に乗るのを敢行する事にしました。

この区間は特急自由席とリゾートしらかみなどの全車指定席快速なら乗車券のみで乗車可能なのですが、全車指定席の急行列車にはこの特例が通用しません。終着間際だから車内改札はないと思われますが『不正乗車』はテツとして有るまじき行為なので、かなり割高(\1030)でしたがえきねっとで急いで急行指定席券を購入し、指定席券売機で受け取りました。当駅で下車する乗客も多く、空席表示が『○』だったので窓側席が選べました。

 

 

在来線ホームに降りると、既に津軽81号の入線アナウンスが!

ホームの津軽新城方の端を見ると、数人の撮り鉄がいましたが、取りつくシマがないという程ではなかったので、私も急いでその中に入って撮影を試みました。

9601レ津軽81号が入線します。牽引機はED75 767(秋)。客車の12系は高崎車両センター所属。

 

 

せっかく55-300mmの望遠レンズを持ってきていたのですが、交換する余裕がなかったので常時使用の18-140mmレンズで撮影したため目一杯ズームしても満足いく画は撮れず、残念な画像に…(-_-;)

この原画をトリミングで何とかゴマカしたのが本ブログ記事冒頭の画像。

 

 

 

 

そして、津軽81号に乗車します。えきねっとで取れた席は最後尾1号車(スハフ12 161)のA席(進行方向向き)。同じBOXには他に男2人が乗っていました。私として12系客車自体は、JR西日本・木次線の『奥出雲おろち号』で乗った事があるのですが、ノーマル12系は今回が初めて。

 

 

4分停車後の12:08に新青森駅を発車。そして『ハイケンスのセレナーデ』(電子音)が流れ、終着駅の到着を告げます。

 

12:16に青森駅3番線に到着。わずか8分の急行列車の旅でした!

『ようこそ青森へ』の横断幕を持った駅員さんが出迎えてくれました。

 

 

津軽81号から降りた乗客には、駅員の手により青森県の特産品であるリンゴジュース『シャイニー』缶と、青森ねぶたの図柄が入ったうちわ、そして青森県・函館観光キャンペーンのガイドブックが配られました。

 

 

2番線ホームに廻ってスハフ12側から編成写真を撮影。

回送列車さながらの後部標識版が取り付けられ、尾灯が消灯状態なのが残念ですが…。

 

 

青森駅では1・2番ホームの先端部が金網で封鎖されており、機関車側前面から編成写真の撮影は不可能。急行はまなすが健在の時からそうだったので想定の範囲内でしたが、撮影もままならない事を想定して事前に82号の撮り鉄を計画していたのでありました。

 

機関車を切り離して単機回送。

溢れ返る撮影者の中には黄色の点字ブロックからハミ出してマナー的にはちょっと…な方も少なくありませんでしたが、イベント列車の運転にも関わらず青森駅ではJR北海道の駅みたいに警備員を置く事もなく、駅員に注意されるのもほとんど見掛けなかったので平和でした…。

 

 

ED75を切り離し後は、客車を回送させるためにDE10が連結されます。コレも急行はまなすでお馴染みの光景でした。

 

 

その回送を見届けようと思ったのですが、なかなか出発せず、結局青森到着1時間以上後の13:20頃にホームを離れました。

動画撮影のため粘っていたのですが、1時間以上も屋外にいるとすっかり汗だくになってしまいました…。

 

 

 

かつての北海道連絡を担った青森駅。

函館、宇野、高松と、連絡船発着駅は皆移転や建て替えでその当時の面影が失われましたが、ココ青森はリニューアルされながらも当時の駅舎が健在で、その現駅舎が完成してから今年で満60周年となり、それを記念したキャンペーンが行われています。駅員さんの制服もそのキャンペーンに合わせた揃いのデザインのTシャツを着ていました。

 

 

私は駅そばの『そば処八甲田』でえび天そばの大盛りを昼食として頂きました。

 

 

昼食を終えるともう14時近く。

しかし、今回の旅のメインである急行津軽82号の出発まではまだ2時間余りあります。時間をつぶすのには丁度いいので、荷物を駅のコインロッカーに預け、青函連絡船の八甲田丸を展示活用した『メモリアルシップ八甲田丸』を見物しました。

 

 

ココに来たのは2回目で、前回は急行はまなすが健在だった2015年の10月。

残念ながら青函連絡船には一度も乗らずに終わってしまいましたが、同じ函館絡みの松前線共々多少ムリをしてでも乗りに行けば良かった…と後悔しまくりなのであります(涙)。

 

(青函ワールドの展示物)

 

(洞爺丸の1/100スケール船体模型)

 

(ブリッジ)

 

(車両甲板に保存されているキハ82 101)

 

 

 

15時位に八甲田丸を後にして青森駅に向かうのですが、なんと!発車1時間ちょっと前にも関わらず、既に6番線ホームには秋田まで乗車する津軽82号が入線しているではありませんか!ただ、ドアはまだ開いていないようですが。

 

以降、次回につづく。