先週、7/26に封切られた新作「アルキメデスの大戦」↓、見てきました~。https://archimedes-movie.jp/
直虎の時のやんちゃ殿だった菅田さん、なかなかいい味出してましたけど、でも、やっぱり、ヒロイン役の浜辺美波ちゃんがいいですわ~。
いや、もう今はやってないんですけど、春ごろのアウトレットCMで木村佳乃さんとの親子での「ままちゃん、もー」っていう、あの姿が無性にぐっと来ちゃいまして、小生、以来一押しの若手女優さんになってます。
この映画、CM告知で戦艦大和沈没場面が印象的ですけど、冒頭からあのシーンが出てきます。チョイとショッキングですわ。
舘さんの山本五十六役もはまってますからかっこいいっす、ただ、永野修身役の國村隼さん、あんなに山本に物分かり良かったっけ、です。
何より平賀譲造船中将がモデルと思われる、造船中将平山忠道役の田中泯さん、渋かった~!、平賀中将のイメージばっちりです、小生にとっては。
それで、小生の俄かマニアのイチャモンですけど、4つほど・・・。
一つ目、冒頭の大和の沖縄特攻、坊ノ岬沖シーンで米海軍艦載機の大和攻撃シーンの中で敵前での米軍カタリナによる米軍脱出パイロットの救出シーンが描かれてましたけど、あんな矢玉飛び交う大和の面前で、腐っても中型双発機であるカタリナが着水してパイロット救助なんかしたんでしょうかね?。当時の米軍の乗員救出は陸海空どこでも人命第一でつとに有名ですけど。新史実でも出てきたんでしょうかい。
2つ目、菅田くん扮する主人公櫂が長門に乗艦して艦長室で長門の青焼き図面を盗み見るシーン、この時、映画に出てくる長門の姿は大改装前の2本煙突時代で前側煙突は国民に「日本の誇り」として親しまれたS字煙突ですけど、櫂が見ていた図面はあきらかに大改装後の艦橋をしていました。
大改装前は煙突もそうですが艦橋も映画のシーン通り、司令塔より上部は三脚檣の基台が見えてました。図面はもう基台は見えなくて追加構造物で空いた空間は埋められていた艦橋の姿が描かれていましたから。このころは基台はもう背後からでしか見えなくなっていたと思います。
でもね、さりげなく櫂の長門上甲板でのシーンに、さりげなくパラベーンが映ってるんですわ!、こういうところはニクイですねー技術さん!!。
3つ目、それで、いつも映画鑑賞に行くと当時の鉄道シーンに性懲りもなく目が行ってしまうので※「風立ちぬ」の時の高崎線を走る6700に萌えて模型を血眼になって探したり、中央線の富士見の鉄橋遠望シーンは秀逸&「シンゴジラ」の電車特攻シーンにはちょっと呆れましたけど、「鉄の性」だと自分でもアレなんですが、折角、風景はもとより艦船にしても海軍省の建物にしてもCGクリエイターの方々が苦心して再現なさったんでしょうけど、東京から大阪への往復シーンで出てくる列車、あれは何とも・・。
長門の姿の時代から想像すると、少なくとも昭和9年以前の設定でしょうから東海道本線の96はわかるとしても、番号はなんちゃらわからんナンバーですし、幹線筋の旅客列車ですからせめて区間運転でも86もしくはC50でしょうし、優等列車は東京口は少なくとも8800/8900かC51クラスが牽いていたんではと思いますが。
客車は当時の物に一番近い実物が大井川鐡道にしかありませんから、広窓のオハ35系戦前タイプでも仕方ないかもしれませんが、これも大幹線の東海道筋であれば、なにより士官佐官のプライベート旅程や御令嬢のご旅行であるとすれば、ローカル3等車での乗車は無いはずですので、優等列車のそれも2等車であればWルーフのオハ31/32系の狭窓車↓だと思うんですがねぇ。
1980年代撮影 津軽鉄道五所川原駅 オハ31
198年撮影 東北本線郡山駅 オハ322357※近代化更新車っす
そんで4つ目、模型の大和、副砲のあの中途半端な配置とケースメイト式砲郭、ありゃなんじゃい??。「大和」と名乗ってんだから、あのあたりはA140計画時の構想に合わせるべきじゃありゃあせんかい。
→追記:平賀中将の最初のラフスケッチにはこのケースメイト砲郭が描かれていたみたいですね。艦首の形状もカッターバウが模型化されていましたから、あの模型は史実のラフスケッチを参考にしたものなのかも。
エンドロールのクレジットに「史実に基づいたフィクションです・・・」等々と記されていましたら、フィクションはフィクションなんでしょうけど。
それにもうとっくの昔に「ヤンマガ」※小生らの時代は「シャコタンブギ」、なんて読まなくなってますから、原作がどうなっていたのかもわからんし。
でも、すべてひっくるめて、浜辺美波ちゃんがすご~く可愛くて素敵だったから、ぜーんぶチャラっす。おさげ、が良く似合う~~( ^^) _U~~…。