幌加内町政和にかかる、土木学会選奨土木遺産に指定されている鉄橋です。
幌加内市街地から行くと道の駅の手前、国道沿いから見ることができます。
案内板があるので、その要約を記します。
この橋梁は1931年竣工、深名線の最難関工事の橋梁です。
延長100.97m、中央部には1930年製の長さ45mのトラス橋がかかり、
その前後には1899年にイギリスから輸入された長さ12.9mの橋桁が4組架かっています。
橋台・橋脚はコンクリート製、架設工事では谷や急流に阻まれ足場構築が困難で、
道内では初めてケーブルエレクション(吊足場式架設)工法が採用されました。
などと書かれています。
土木学会ではケーブルエレクション工法と輸入鋼材鈑桁の転用など、
経済性と工期短縮を考慮した昭和初期の地方鉄道建設を今に伝えると評価され、
2009年に学会の土木遺産に指定されました。
橋は2003年に町が撤去を決めましたが、保存会の運動により保存されることになりました。
そのお陰で土木学会からも評価される産業遺産になっています。
何がどこでどう評価されるか、わからないものですねぇ。