三河知立にいってきた - 2019年6月いつか

2019.6.5 (21) 三河知立 - 猿投いきふつう 2000-1500

2019年6月いつか、三河知立(みかわちりゅう)にいってきた。知立名古屋本線から三河線にのりかえてさいしょのえきが三河知立になるだけど、1915年、三河線の前身、三河鉄道が刈谷から延伸してここまできたとき、まんだ名古屋本線はかげもかたちもなかった。三河鉄道はこっからさらにきたに豊田市、猿投(さなげ)、西中金(にしなかがね)へと延伸して、三河知立は拠点駅として発展をつづける。しばらく知立市の代表駅でもあった。1923年に名鉄の前身、愛知電鉄により名古屋本線が開業したあとも、貨物輸送のために三河知立から分岐して名古屋本線につながる知立連絡線がつくられたぐらいだ。ところで、2023年度に完成する知立駅高架工事にあわせて、この三河知立駅が消滅することになった。ほのことをおしむきもちもあって、こんかいいってきた。また、えきまえに往時の繁栄をしのばせるようなたてもんも発見した。

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ふるい10時55分のしんあんじょういきふつうにのる。あっかい電車は2両編成の6800系統きんぎょばち。

2019.6.5 (2) みなみあんじょう - しんあんじょういきふつう 2000-1500

きたにすすんで、10時57分、みなみあんじょうにとうちゃく。下車。

朝日町どおりをにしにあるいて、アクトスでひとあせ。また、朝日町どおりをにしにあるいて、こねこっていう喫茶店でひるごはん。チキンカツ定食。

はらごしらえができたとこで、JRあんじょうえき13時26分のしんあんじょういきバスにのる。

2019.6.5 (3) しんあんじょういきバス - アンフォーレバス停 1500-1200

アンフォーレバス停に停車。

2019.6.5 (4) しんあんじょういきバス - 今池バス停てまえ 1600-1200

きたにすすんで、今池バス停てまえではんたいの更生病院いきバスとすれちがい。

2019.6.5 (6) しんあんじょういきバス - しんあんじょう 1590-1200

定刻の13時38分より3分おくれて、しんあんじょうはみなみぐちにとうちゃく。下車。3番のりばにみえるあっかい電車は犬山いきふつう。

2019.6.5 (7) しんあんじょう - 岐阜いき特急 1880-1500

電車にのりかえ。4番のりばにきた、しんあんじょう13時42分の岐阜いき特急にのる。パノラマスーパー

2019.6.5 (8) 岐阜いき特急 - しんあんじょうすぎ(豊橋いき急行) 1600-1200

にしにすすんで、あっかい電車とすれちがい。豊橋いき急行。

2019.6.5 (9) 岐阜いき特急 - 知立連絡線分岐あと 1600-1200

ひだり曲線にはいるとこで、知立連絡線分岐あとをみぎにみる。直進しとったのが知立連絡線だ。

2019.6.5 (10) 岐阜いき特急 - 三河線ごえ 1600-1200

三河線をこえる。

2019.6.5 (11) 岐阜いき特急 - 知立てまえ 1600-1200

知立のてまえ、線路のみぎがわで高架工事をやっとる。

2019.6.5 (12) 岐阜いき特急 - 知立(吉良吉田いき急行) 1990-1500

13時46分、知立は5番のりばにとうちゃく。下車。みぎの6番のりばにとまっとったあっかい電車は、吉良吉田いき急行。

2019.6.5 (14) 知立 - 猿投いきふつう 2000-1500

2番のりばに移動。まっとった知立13時50分の猿投(さなげ)いきふつうにのりこむ。あっかい電車は4両編成の6000系かんつうがた。三河線はワンマン運行で、この6000系かんつうがたしかはしってない。

2019.6.5 (15) 猿投いきふつう - 知立しゅっぱつ 1600-1200
2019.6.5 (16) 猿投いきふつう - 知立すぎ(分岐) 1570-1200

定刻がきて、しゅっぱつ。名古屋本線みなみの複線のみぎがわの線をちょこっとひがしにすすんで、ひだりがわの線に転線。

2019.6.5 (17) 猿投いきふつう - 知立すぎ(分岐) 1600-1200

みぎにまがっていく複線から、ひだりに分岐してひだりにまがっていく単線にはいっていく。みぎにまがっていく複線もおんなじ三河線だけど、みなみに刈谷、碧南方面にいく線だ。三河線は、知立で反転分岐するかたちで南北にのびる。

2019.6.5 (18) 猿投いきふつう - 名古屋本線をくぐる 1710-1350

名古屋本線をくぐる。さっき岐阜いき特急でとおってきた名古屋本線だ。

2019.6.5 (19) 猿投いきふつう - 三河知立てまえ 1990-1500
2019.6.5 (20) 猿投いきふつう - 三河知立 2000-1500

名古屋本線をくぐってすぐに、しましきホームの三河知立はひだりがわの3番のりばにとうちゃく。下車。13時51分。知立からわずか0.7キロ。

2019.6.5 (21) 三河知立 - 猿投いきふつう 2000-1500

筆者がおりるのといれかわりに、ホームでまっとった高校生らがのりこんでいく。このえきがなくなったら高校生らはどっからのるのかな。知立からのるのか、あるいは、このえきからひがしにはなれたとこにあたらしくできるえきからのるのか。

2019.6.5 (22) 三河知立 - 名古屋本線電車をみる 2000-1500

おりたホームからすぐほこに、名古屋本線をいくあっかい電車がみえる。

2019.6.5 (23) 三河知立 - 知立いきふつう 2000-1500

はんたいから知立いきふつうが2番のりばにはいってきて、これをまって猿投いきふつうがやっとでていく。

2019.6.5 (24) 三河知立 - 知立いきふつう 2000-1500

知立いきふつうは、ホームのひがしのほう、知立よりのとこにとまって乗客ののりおりをして、しゅっぱつ。

2019.6.5 (25) 三河知立 - 2、3番のりば 2000-1500

電車がおらんくなったとこで、ホームうわやをみてみる。年季のはいった木造のうわやだ。3番のりばが豊田市、猿投方面。2番のりばが名古屋方面。知立方面でいいっておもうだけど、名古屋方面ってかいてある。ここも知立だでか。

2019.6.5 (26) 三河知立 - 名古屋本線電車をみる 2000-1500

また、ホームから名古屋本線をいくパノラマスーパーがみえる。

ところで、乗客がのりおりをするのはしましきホームりょうがわののりばだけなのに、なんで2、3番のりばなのか。

2019.6.5 (27) 三河知立 - 1番のりば 2000-1500

こたえは、しましきホームのみなみがわにあるかためんホームだ。このいしがきづみで、ホーム面の舗装もはがれてくさきがはえとるホームが1番のりばなだ。

2019.6.5 (28) 三河知立 - 知立方面をみる 2000-1500

1番のりばにはまんだレールものこっとって、知立よりにのびて主線に合流もしとる。

2019.6.5 (29) 三河知立 - 1番のりば 2000-1500

また、豊田市よりは、ホームのはしっこのとこで主線に合流するほか、まっすぐにのびて知立連絡線あとにつながっとる。知立連絡線はほっからみぎにまがって、名古屋本線に合流していっとった。合流点は、岐阜いき特急にのってきたときにみた、あの知立連絡線分岐あとだ。

2019.6.5 (30) 三河知立 - 丸碧あと(正面) 2000-1500
2019.6.5 (31) 三河知立 - 丸碧あと(なかにわ) 2000-1500
2019.6.5 (33) 三河知立 - 丸碧あと(みぎたてもん) 2000-1500

さて、かいさつをでたとこで、えきのまんまえにふるいたてもんを発見。ひろいしきちのなかに、なかにわをかこむように木造かわらやねのおおきなたてもんがいくつかあるだ。みちに面したがわの中央には、はばのひろい鉄製の門。いや、これまでにもきづいてはおっただけど、こんかいあらためてしっかりみてみる。

2019.6.5 (32) 三河知立 - 丸碧あと(ひだりてまえたてもん) 2000-1500

門のひだりに、みちに面してたてもんがひとつ。これだけがそとむきにたっとるたてもんだ。

2019.6.5 (34) 三河知立 - 丸碧あと(西南かど) 2000-1500

しきちひだりがわのみちをおくにはいっていってみる。

2019.6.5 (35) 三河知立 - 丸碧あと(きたがわ壁面) 2000-1500

きたどなりのしきちとのさかいから、おくのたてもんのきたがわ壁面をみてみる。くろぬりのいたの外壁に、たてながの洋式のまど。なつかしいかんじだ。

2019.6.5 (36) 三河知立 - 丸碧あと(おくたてもんひがし面) 1940-1500

ぐるってまわって、しきちの東北がわにまわったとこで、あきちがあって、ほっからおくのたてもんをひがしがわからみてみる。

2019.6.5 (37) 三河知立 - 丸碧あと(ひがしがわ壁面) 2000-1500

さらにちかづいて、すきまから門のみぎにあるたてもんのひがしがわ壁面をみてみる。これも、おくのたてもんのきたがわ壁面におんなじ。

みおわってえきにもどったとこで、このたてもんがなんなのか知立市役所にといあわせてみると、「住宅地図でみて、名古屋椅子工業の倉庫だ」ってこたえてくれる。いや、ほんなことか。こんどは知立市歴史民俗資料館にといあわせてみると、「丸碧(まるへき)の農業倉庫だった」ってこたえてくれる。丸碧ってのは碧海郡購買販売利用組合連合会のことだ。戦前、農都っていわれて繁栄したあんじょうに本拠地をおいて、碧海郡で生産するこめや鶏卵の共同販売をおこなった団体だ。碧海郡は、あんじょうし、知立市刈谷市高浜市碧南市の5市全域のほか、豊田市のうちの上郷地区と高岡地区、岡崎市のうちの矢作地区と六ッ美地区、西尾市のうちの米津地区をくわえたひろい区域だ。いや、ひょっとして丸碧による共同販売と三河鉄道による貨物輸送と、往時は関係があったのかもしれん。これを宿題として、かえりの電車にのる。


(さんこう)