いつも当ブログをご贔屓頂きましてありがとうございます。
今週は暗いお話が多すぎました。
中でも京都アニメーションへの放火事件の痛ましさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
意図しない事故で人が亡くなることでさえ受け入れがたいのに、なんで…、という思いが怒りと同時にこみあげてきます。
月並みな言葉しか綴れないのも悔しいですが、亡くなられた方のご冥福と、けがを負われた方の一にも早い回復、そして京都アニメーションが新しい創作が再開できることを心よりお祈り申し上げます。
本日は、幸せをよぶハンカチの色ではありませんが、少しでも皆様に幸運が届くよう、明るい色のBトレインショーティーをご紹介させていただきます。
JR西日本 115系体質改善車 中国地域色 です。
国鉄新性能近郊型車両の祖、交直流電車401・421系から派生した直流電車111系の流れをくむ車両です。
113系と同時に開発され、電動機出力も120kWと同じでしたが、115系は主に勾配区間への運用を想定し、下り坂での加速を抑える「抑速ブレーキ」等の勾配対応の機能が追加されました。
その性能から、都心から少し離れた近郊エリアで重宝され、各線区の近代化に大きく寄与しました。
JR化後もその機能が重宝され、JR東日本・西日本、しなの鉄道で現役で運行されています。
そのうち、JR西日本へ継承された車両の内、岡山、広島、下関等の中国地区へ配置された車両が纏ったのがこの中国地域色です。
人呼んで「末期色」。国鉄原色のファンの方から見れば、まさに「末期」症状だったのかもしれません。
JR西日本は、保守の簡略化のため、国鉄型の113系や、115系、117系や105系等の車両を線区に合わせた単色に塗りなおしました。
中国エリアの車両には、この目にもまぶしい黄色が適用されました。
もともと、広島更新色とか新広島色と呼ばれた塗色もあったのですが、現在ではほぼこの塗色となりました。
えらいもんで、最初はびっくりしたものの、見ているうちに慣れてきました。
現在では湘南色の復刻塗装編成もあるようです。
115系にも体質改善工事が施され、戸袋窓が埋め込まれたりする延命化が図られましたが、227系の台頭で徐々に数を減らしており、ついに広島エリアの運用からは撤退してしまいました。
今でもみられる岡山・下関エリアで、今のうちに乗ったり撮ったりしておくのがよいかもしれません。
間違いなく日本の鉄道路線の近代化の立役者の一人である115系。
色合いは変われど、現役でいるうちにその姿を愛でてあげてようと思います。
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