【阪急電鉄】30周年おめでとう!8000系記念列車を探しにいってきました

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2019年1月から神戸線で運行していた阪急電鉄『8000系車両誕生30周年記念列車』。5月からは運行範囲を京都線・宝塚線まで広げ、3線そろって8000系30周年をお祝いしています。今回は、この3つの路線の30周年記念列車を探しに行ってきました。

8000系・8300系はどんな列車?

阪急電鉄8000系は、1989年(平成元年)に宝塚線と神戸線で運行を開始した阪急の通勤型車両です。阪急電鉄の量産型車両としては、初のVVVFインバータ方式の車両です。一部編成にはクロスシートも導入され、運行開始から2000年代に入るあたりまで、阪急電鉄の看板的な車両として活躍していました。

同時期に京都線で運行を開始したのが、8300系です。京都線は途中の淡路駅から大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)堺筋線に乗り入れているため、地下鉄乗り入れ対応車両として作られています。こちらは、8000系と異なりクロスシート車は作られていません。

この2種類の車両は運行開始後、こまかな仕様変更をいくつか行っています。たとえば、1991年には前面の飾り帯が廃止され、1992年には社章変更に伴い、車体に書かれていたHマークが省略されています。また、1993年には、前面が中央部分が「くの字」にやや膨れたデザインに変更されています。

今走行している誕生30周年を記念した車両は、こういった変化のうち、前面の飾り帯とHマーク、それから車体の旧社章を復刻。運行開始時期の外観に近づけた姿になっています。さらに、編成の前後には特別なヘッドマークがつけられています。

実際に探しに行きました

実際に記念列車を探しに行ってきました。とはいえ、運行スケジュールは公開されておらず、インフォメーションや駅員さんに尋ねても、スケジュールはわからないとのこと。

そこで、神戸線・宝塚線・京都線の3つが停車する十三駅か梅田駅あたりで待っていれば比較的楽に見つけられるかと思い、この2つの駅を中心に待つことに。あわせてSNSで検索して、目撃情報が投稿されていないかチェックしました。

ただし、京都線の8300系については淡路駅から大阪メトロ堺筋線に入る運行パターンがあるので、注意が必要です。私の場合、当初はこの堺筋線に入るパターンを見落としていたのか、初日に京都線の列車を見つけることができず、結局2日かけて探すことになってしまいました。

ということで、まずは宝塚線の列車からご紹介。

続いて、神戸線。

京都線。

注目は、前面の飾り帯と先頭車両横にあるHマークです。

一般的な8000系を見ると、飾り帯の有無の違いがわかりやすいかもしれません。

現在の8000系では、運転席の窓の下には飾り帯はありません。すっきりしているデザインです。側面のHマークもありません

Hマークをちょっとアップで撮ってみました。デザインがややレトロに感じるのは、これが古いマークだと知っているからでしょうか。昔からの利用者にとっては、懐かしさを感じるマークです。

それから、車体側面の旧社章もチェック!

この社章は、大阪市の市章と神戸の市章を重ね、京都市の市略章をモチーフにした二重の円で囲ったもの。

阪急電鉄は、もともと「京阪神急行電鉄」という社名の電車でした。その社名にちなみ、京都・大阪・神戸それぞれの市章を組み合わせているわけですね。京阪神の各都市を結ぶ電車であるという誇りが伝わってくる、重厚感ある社章です。

1992年から使われている現在の社章はこちら。阪急電鉄の頭文字「H」と花をモチーフにした、モダンで優しい雰囲気の社章です。

さて、ヘッドマークをもう1度見てみましょう。「阪急の仲間になって30年」というキャッチコピーは、8000系・8300系共通です。梅田側の先頭車両につけられています。

一方、梅田と反対側(三宮・宝塚・河原町側)には別のヘッドマークが取り付けられています。阪急らしい、マルーンカラーをメインにした上品なデザインのヘッドマークです。Hマークも入っています。

当然、京都線は8300になっています。

復刻以外にも、ユニークなヘッドマークが……

最後に、探しに行った2日間の間に見かけたさまざまな車両・ヘッドマークをご紹介します。阪急電鉄を利用するときは、8000系30周年記念列車とあわせて探してみてください。

阪急電鉄宝塚線といえば、はずせないのが宝塚歌劇団。中でも昭和時代から人気の演目のひとつ『ベルサイユのばら』とコラボしたヘッドマークです。原作漫画の作者、池田理代子さんが書かれたヒロインのオスカルとその恋人アンドレが、阪急電鉄の制服を着ています。

この列車は、車両にやはり池田理代子さん描き下ろしの『ベルサイユのばら』の絵がラッピングされていて、とても華やかです。鉄道ファンはもちろん、宝塚歌劇ファン、少女漫画ファンも見逃せません。

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こちらは京都線の「古都」ヘッドマーク。人気イラストレーターの永田萠さんのイラストを使った、優しい雰囲気のヘッドマークです。車両ごとに四季をイメージしたイラストが描かれていて、ほっとする印象の車両です。

同じく人気イラストレーターの中村佑介さんのイラストを使った神戸線の「爽風」ヘッドマーク。こちらは季節ではなく、1日の時間を「暁」「午刻」「黄昏」「宵」の4つにわけ、それぞれの時間帯の神戸をイメージしたイラストが描かれています。都会的な雰囲気の中村さんのイラストは、港町神戸のイメージにぴったり。

それから、阪急阪神ホールディングスが取り組んでいる「阪急阪神未来のゆめ・まちプロジェクト」10周年を記念したSDGsトレイン未来のゆめ・まち号。

今回写真を撮ったのは京都線ですが、京都線だけでなく、神戸線、宝塚線でも走行しています。また、このヘッドマークは、阪急電鉄と阪神電鉄で共通のデザインが使用されています。同じヘッドマークをつけた車両が阪神電鉄でも走っているので、大阪に来られたときは両方チェックしてみては。

それから、夏はこのヘッドマークが欠かせません。京都線を走る列車がつける「祇園祭」ヘッドマーク。

さらに、7月6日(土)からは絵本シリーズ「くまのがっこう」とのコラボ列車も特別なヘッドマークをつけて走っています。「くまのがっこう」コラボは7月24日からスタンプラリーやグッズ販売も始まるので、こちらも要チェックです。

復刻ヘッドマーク&列車は期間限定!

今回紹介した8000系・8300系30周年記念列車は、期間限定の運行です。運行期間は2019年11月30日まで。また、復刻ヘッドマークの掲出は9月30日までです。今しか見られない特別仕様のヘッドマーク&列車なので、探しに行くならお早めに!

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