民鉄の覇者 東京急行電鉄 1、プロローグ | 犬と楽器と鉄道模型

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民鉄の覇者 (東京急行電鉄)

鉄道会社と言っても今の民鉄では、鉄道部門は看板が主体となっている。
百貨店に不動産、レジャー・娯楽施設に飲食店、運輸業に本屋にCD・DVD店、フランチャイズと多岐に渡り、その系列を調べてみると、民鉄の経営に依るものと知ると驚いてしまう。
 
近年の有名所では、クイーンズスクウェアー横浜・渋谷ヒカリエ(東京急行電鉄)、東京ディズニーランド(京成電鉄)、阿倍野ハルカス(近畿日本鉄道)、渋谷マークシティー(東京メトロ、京王電鉄、東京急行電鉄等3社合同)、東京スカイツリー(東武鉄道)等がそれに当たる。
 
僅かなニッチ(隙間)に潜り込み、成功させる経営手段は誠に見事と言うしかない。
 
兎に角、日本の民鉄の経営業種の広さは、本家本元である総合商社も思わず青くなる程の多角化経営振りである。
 
これに対しての民鉄各社の回答は、「鉄道は公共機関の為に収支がきつく、バスは赤字、となるとその他の部門に進出せざるを得ない」と一様に同様な回答が帰って来る。
成程、国土交通省のお達しもあり、現在の状況では確かにその通りかも知れない。
 
元々、民鉄の多角化経営は箕面有馬電気軌道 (現、阪急電鉄)の小林一三が最初で、沿線に住宅、百貨店、動物園、劇団等を作り沿線住民を増やした。
今では「入るのは東大よりも難しい」と言われる程、劇団宝塚は有名になり、日本の一つの文化を築いた。
 
箕面有馬のやり方は、線路を敷き、副業を創め、沿線に人を集め、町を大きく賑やかにさせて儲けた金で又、資金を作り線路を伸ばして行った。
 
他の民鉄もこれに習い、他の副業で稼いだ資金を電車に注ぎ込もうと言う経営基盤で、何はともあれ先ずは「電車ありき」で、何処の民鉄でもこの方式は同様であった。
 
しかし…東急の場合、その生い立ちは他の民鉄とは些か異なっている。
本業は田園都市と言う土地会社、言わば不動産である。
鉄道はその副業として線路を敷いたのであった。
 
 
(次回は2、田園都市会社です)
 
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この記事は2014-01-07
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