1972年6月 梅雨のある日
播但線 新井 - 生野
雨が降る生野峠をC57が単機で貨物を牽き登ってきました。何度も何度も空転を起こし、その度ドラフト音は消え、そして再びゆっくりと動き出す様はどんな映画よりドラマチックでした。
生野駅
空転を繰り返した為によほど火床が荒れていたのでしょう。ブローを利かせ罐圧を上げ、発車時刻が過ぎても未だ火床整理が行われています。
発車合図のブザーが鳴っても汽笛を吹鳴しただけで貨物列車は動かなかったので駅長さんが様子を見にやって来ました。
安全弁が吹き いよいよ発車!
給水温め器の排管からは水が滴っています。