タイトル通り、今回はJR北海道の特別企画乗車券『ふらの・びえいフリーきっぷ』で富良野エリアへ乗り鉄に出掛けた時のオハナシです。

いよいよ7月となり、本格的な夏の観光シーズンを迎えましたが、私が旅をしたのはラベンダーの見頃にはまだちょっと早い6月23日の事でした。

 

この日、私は朝から学園都市線の1536Mで札幌駅へ。

733系B-3101+3201のエアポート編成はWi-Fi付。

 

 

みどりの窓口で『ふらの・びえいフリーきっぷ』を購入、そしてこの後乗車するフラノラベンダーエクスプレス3号の指定券を発券してもらうのですが、えきねっと予約の指定席をトクトクきっぷとの組み合わせで使用する『指定料金券』にするために煩わしい操作が必要で、10分位掛かってしまいました。石北・宗谷線系統で今も残る『Rきっぷ』(指定席券)でも同様の対応が必要なので、そのための発券操作に慣れていない駅員も多く、トクトクきっぷとの組み合わせでも指定席券売機で簡単に受け取れるような改善策が必要です。

 

 

 

フラノラベンダーEXP3号はノースレインボー編成。まずはコレに乗って富良野に向かいます。

6月中はまだ1往復体制で、7月以降はクリスタル編成が加わり2往復となります。

 

 

今回乗るのは先頭1号車、帯色がラベンダー色のキハ183-5202。同車に乗るのはコレで4回目。

 

 

 

実は、最前列1号車1番A席、つまり展望席をゲットしたのであります!

えきねっとのシートマップを見ていたら、この23日の3号だけ最前列窓側の席に空席を見つける事ができたのです。

この日の乗車率はそれ程多くありませんでしたが、最前列はBC席も含めて全て埋まっており、やはり乗り鉄一人旅の男ばかりでした。

 

 

フリーエリアは滝川より東の区間ですが、函館線経由なら旭川、根室線経由なら富良野まで、ゆきとかえりで特急列車を1回ずつ利用できます。指定席利用ならRきっぷなどと同様に差額を払えばOKです。

 

 

9:07、札幌駅を発車。

この日は習熟運転のためか先頭の運転台に4人も乗務員が乗り込んでおり、初老のベテランが若手運転士に指導していました。

画像でもお解りかと思いますが、この日は残念ながら朝からどんよりとした天気…。

 

 

苗穂駅通過後、昨年まで現役だった旧駅を通過します。この時点ではまだ駅舎が残っていましたが、既に解体工事が着手されており、現在は跡形もありません。

 

 

 

厚別を通過すると、近い将来の解体が決まった北海道百年記念塔が見えてきます。

子供の頃からこの辺りを列車で通る度、もう札幌が近いというのを気付かせてくれたものですが…。いくら老朽化とはいえ、長年見慣れたランドマークがなくなってしまうのは寂しさを禁じ得ません。

 

 

9:37、最初の停車駅である岩見沢駅に到着。

 

 

岩見沢~峰延で721系の2324Mと離合します。

 

 

特急の大部分が停車する美唄駅は通過。ちょうど反対側の1番線には旭川発の3014Mライラック14号が到着しました。

 

 

砂川~滝川で第一空知川橋梁を渡ります。この後根室線区間で並行する事になる空知川です。

 

 

10:07、根室本線が分岐する滝川駅に到着。この辺りからお天気が回復し、晴れ間が見えるようになりました。

5分停車し、対向列車の富良野発3426Dの到着を待って発車します。

 

 

滝川発車後、函館本線と別れ単線の根室本線に入ります。かつては道東への大動脈を担った同線も、石勝線の開業後新得までの区間はローカル線と化し、さらには2016年の台風災害で分断され、今は見る影もありません。それでも夏場には富良野までの臨時特急が走り、かろうじて面目を保っている状態です。

 

 

東滝川~赤平で空知川を渡ります。

 

 

かつて産炭地であった赤平は通過。

 

 

10:39、芦別駅到着。ここもかつては産炭地で、1989年までは石炭輸送のための私鉄である三井芦別鉄道が接続していました(1972年旅客廃止、以降貨物専業)。

コチラでは東鹿越発の9628Dと交換。

 

 

空知川の支流、芦別川を渡ります。

(芦別~上芦別)

 

 

野花南を出ると、滝里ダム建設のため新線に切り替えられた区間に入ります。かつては蛇行する空知川に沿う形でレールが敷かれており、実に風光明媚な車窓風景が楽しめたものですが、旧線は中間にあった滝里駅とともにダムの底に沈み、今では2本の長大トンネル(滝里・島ノ下)で結ばれています。

 

 

トンネルを抜けると、廃駅となった島ノ下(現信号場)を通過。コチラは近年廃止となった駅の中では珍しく、周辺にはある程度まとまった集落が形成されていましたが、それでも日常的な利用客が見込めない位に鉄道離れが進んでしまいました。

 

 

再び空知川を渡り、車窓左側にはこの後富良野線の車窓から眺める事になる十勝岳連峰が見えてきます。

(島ノ下(信)~富良野)

 

 

札幌からちょうど2時間の旅を終えて、11:07に終着駅・富良野に到着します。

 

 

 

富良野からは、普通9627D(かつて日本最長を誇った長距離鈍行2627Dのスジ)に乗り換え、終着の東鹿越に向かいます。

 

以下、次回につづく。