女将さーん鉄道撮影の時間デスよ! 

焼きとり屋 えみソラ女将の鉄道撮影日記ブログ

伊豆急行の引退イベント クモハ103号の撮影をして来ました

撮影日 2019.7.2

 

伊豆急行ではこの度、1961年(昭和36)〜2002年まで運行されていた クモハ100系の中でも動態保存されているクモハ103号の引退運行イベントを行いました。

7/1〜5迄、1日2往復運行され、一便定員50名 、先着順で乗車も出来ます。

乗車するには 10時のチケット販売時刻に伊豆急下田駅へ購入しに行かなくてはなりませんでしたので、今回は乗車は諦め、撮影に徹する事にしました。

この引退イベントは今回で3度目の様で、最終日の7日にはイベントを大々的に行う旨の宣伝も ネットで確認しております。

さぞ、賑わったのでしょうね。

 

私が撮影したこの日、雨降りは逃れ、曇天撮影になりました。ただ、午後からの出発便だった為、ロケ地の事情で逆光を免れることが出来、ラッキーでした。

 

前記事の貨物鉄道クレーン車甲種撮影を終え、一本の電車にも遅れずに計画的に現地へ向かわなければならないと言うタイトな予定を組み、何とか目的の稲梓駅へ撮影7分前に到着しました。

調べておいた撮影スポットへ走り、急いでポジションを探ります。

目的の御別れ電車は一番初めに撮影しましたが、先ずは伊豆急線を走る花形特急列車をご紹介します。

撮影は 稲梓ー蓮台寺 です。

 

 

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14:42      JR185系 踊り子      (後ろ姿)

こちらも、もうすぐ引退のアナウンスのあったJRの踊り子がやって来ましたので、空かさず撮影しておきます。

だいぶ離れているので、ヘッドマークの判別は厳しいかな。

 

 

 

 

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14:48    2100系黒船電車

伊豆急の自慢の特急車両、リゾート21の第4次車、黒船電車がやって来ました。 

流石は伊豆。温泉、海だけでは無く、歴史的にも重要な拠点なのです。

伊豆と言えば、黒船、ペリー来航ですよね。

 

曇り空な故、真下アングルは厳しいですね。

青空が欲しいところですが、ここからのショットも晴れていれば逆光なので、曇天に感謝しましょう。
 

 

そして、お目当てのイベント電車の撮影ショットです。

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14:39  クモハ103号   蓮代寺ー稲梓

 

パステルブルーのツートン色が 伊豆マリンのイメージなのでしょう。

初めて見るクモハ103号、とても爽やかで可愛らしい印象を受けます。

沿道の終わりかけの紫陽花でしたが、何とかこの日の撮影に間に合った開花具合でラッキーでした。

 

えっ?伊豆急行なのだから、海とのショットはどうしたのか?って?

そんなありふれた有名撮影地には行きませんよ。エアロケハンでお気に入りの場所が山の中でしたので、仕方がありません。

海、行ってません。

悪しからず(笑)

 

この後、次の撮影地へ急いで向かいました。

 

続くぅ〜。

 

 

 

 

         〜撮り道メモ〜

 

日本人は富士山好きな方が沢山おられますよね。その雄大なスケールと美しい形状。

四季折々の表情も豊かで、信仰の山であり、日本の象徴や魂 と言っても過言ではないでしょう。

富士と言う名にあやかり、地域や坂、川にもその名は多く使われておりまして、私の近所の町名にも"ふじみ野市"と言う場所がある程です。きっと、お読み頂いている方の中には「私は富士の名の付く町に住んでいる」なんて方もいらっしゃるかも知れませんね。

日本全国、大小山はありますが、駿河の富士山に似た形状や、そこから富士山が見える等の理由から、〇〇富士と名の付く山は397座もあるのだそう。

今回、訪れた伊豆下田市にも 周辺の山とは明らかに違った特異な形状が目を引く "下田富士" と呼ばれる山が観光地街の ど真ん中にあります。

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15:45     伊豆急下田蓮台寺  

クモハ103号と下田富士


実は この下田富士には町の中で知らない人は居ない と言われるほどの有名な伝説があります。

 

"富士三姉妹の伝説"

掻い摘んで記すと…

下田富士が長女、駿河富士が次女、八丈島富士が三女の、とても仲良しの三姉妹がおりました。

次女の駿河富士はその美しい形状から皆に好かれ、愛され、人気者になりました。

長女はその事をやっかみ、自分の小さく奇妙な形状を恥じ、天城山と言う屏風を立て、引きこもり、小さく身を隠す様になりました。

次女は姉の様子を見るためにどんどんと背伸びを繰り返し、大きな形状になって行きました。心優しい三女の八丈島富士は心配し、遠くから二人の姉を見守っておりました。

…そんな風な伊豆地域の三富士の形状を象徴する伝説があるそうです。

 

小さくユニークな風貌の下田富士の乙女ゴゴロは切ないですね。

卑屈な姿に身を隠したくなる気持ち、わかります。私は女の姉妹はおりませんが、三人もいれば其々風貌は異なり、見た目の善し悪しも分かれ、比較してしまうのは自然な成り行きでしょう。

しかし、私はグーグルマップでエアロケハンをした際、この個性に一瞬で引き込まれ、会いに行きたいと思いました。しかも、その麓に川が流れ、鉄橋が架かっているだなんで、必ず此処へ行って撮影しようと思いました。

この山、一つの岩の塊で出来ております故、一岩山とも呼ばれるのだそうです。

因みに、〇〇富士と呼ばれる山の中では一番小さく、180mの標高です。山頂には浅間神社の祠も建っております。今回は登頂する時間もありませんでしたが。

実際、その姿を目前にし、

なんと!見目麗しい!美しい姿でした。

そんなチャーミングな山の麓で、コレまた可愛らしいパステルレトロな一両電車を撮影する事が出来、大満足な遠征になりました。