【ついに完成形】E257系2000番台NA-10編成が長野出場・配給で尾久へ

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E257系では、東海道線転用のための改造工事が順次施工されています。

今回、3編成目にして遂に改造メニューを完遂したと見られる編成が登場しました。

過去記事で詳しく記したここまでの経緯をまとめつつ、気になる今後の改造スケジュールを考えます。

E257系2000番台の東海道線転用

中央線特急あずさ・かいじ号では、車種統一・速達化・新しい着席サービス開始に合わせた新型車両としてE353系電車を製造して、老朽化していたE351系だけではなく、2000年代に製造したばかりのE257系についても置き換えを行っています。

E257系0番台9両基本編成については機器更新工事などのさまざまな改造をしつつ順次東海道線への転用改造を進めています。

そのうち3編成程度が波動用として残存する見通しとなっているほか、0番台付属編成や500番台の改造については計画が未定・もしくは明らかになっていません。

過去の発表内容などは関連記事などをご参照ください。

各所の改造1編成目は改造遅延で中途半端な状態で登場

今までの記事でも記している通り、E257系の改造については長野・秋田の車両センターでの改造を計画していました。

しかしながら、改造メニューに対して工期がギリギリで改造が完了しない事象が発生しています。

これにより、1編成目のM-112編成→NA-09編成(長野施工)については内装の一部と外装の塗装が、2編成目のM-103編成→NA-03編成(秋田施工)については座席交換などに残工事が発生しています。

しかしながら、今回のM-113編成→NA-10編成長野での2編成目の改造となり、改造ペースも当初計画通りに出来たようで、工事完了した編成の登場ははじめてとなります。

既存の2編成が中途半端な状態であった点について、この編成では克服できたようですんどえ、今後の配給輸送はこの形態で行われるものと思われます。

白黒塗装のE257系もシンプルでなかなかカッコいいとも思いますが、一度限りの形態となりました。

前面・側面ともにLEDは未換装?

完成形と記している一方で、前面・側面LED表示器については換装された形跡がありません

転用改造後もE653系のように既存のもののROM更新で対応する可能性がある一方で、既にボロボロになって故障している事例多かったのは0番台の最後を見届けた方ならご存知の通りです。

JR東日本では私鉄のようなLEDのフルカラー化には消極的ですが、ROMの書き換えが既にされているのであれば表示試験をしている様子が目撃されてもおかしくないですので、どちらにせよ今後の動向に注目です。

今後の改造受け持ちはどうなる?

ここまでの編成の動きより、現在尾久や新潟に疎開されている編成は秋田への入場待ち、長野や塩尻に疎開している編成は長野への入場待ちという動きが推測できます。

長野・塩尻の疎開編成数が多いので、次のダイヤ改正以降に改造する数編成についてはE257系の扱いに長けている長野のみで施工するつもりなのでしょうか。

0番台波動用・付属編成・500番台の気になる今後

秋田総合車両センターで掲示されていて判明している内容によれば、E257系の更新工事は2018年度~2021年度の4か年計画となっていました。

一方で、2021年春改正で185系をすべて置き換えると報道されているほか、改造工期を60日として急ピッチで改造を進めているという相違が発生しています。

この違いが波動用編成や幕張車の更新工事を意味しているのか、更なる動きがあるのか。

はたまた総合車両製作所でも受け持つこととなって工期が短縮された等の計画変更があったのか。

JR東日本の特急車でここまで複雑な動きをした例はあまり見かけませんし、 未発表な点が非常に多くあるのでなかなか先が読めませんね。

そして、E653系同様に、改造元の編成構成にあわせて運用列車の編成構成を変更するという流れになりそうですので、今後も目が離せない形式ですね。

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動画資料集

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