ものごとには必ず最初と最後がありまして。
ビッグバンで始まったこの世界、
メキシコの古代文明のマヤ歴では
すでに終末を迎えちゃってるんですって。

まあ、そんな壮大な話はこのブログには似合わないので、
膨大な数ある日本の鉄道の駅を50音順に並べていって
いちばん最後になる駅は何駅でしょう? というのが
本日のお題のコトですよ。

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京浜東北線に乗ってやってきたのは、「わ」で始まるあの駅です。
漢字で書けますか? さいたまさいたまーな“まつもと”は書けますよ。
はい、「蕨(わらび)駅」です。

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JR東日本・大宮支社が採用した、自光式じゃない吊り下げ形駅名標。
夜は駅名標が暗く見えます。
くらい中では、「蕨」の字は真っ黒に見えます。いや、ホントに。
別に山も草原もないのに、山野草の「蕨」。
住宅地と沖電気ばっかりだよ、なぜ? 由来は?

ちょっと前までは、北海道の函館本線に「蕨岱(わらびたい)駅」が
ありこちらが50音順最後の駅でしたが、
2017(平成29)年3月に利用者1日10名以下というコトで
無情にも廃止されたため、繰り上げで蕨駅がオーラスとなったのでした。

ちなみに、「蕨市」は全国の自治体名の中でも50音順で最後になるそうです。
「鉄」的には、Nゲージなどの鉄道模型の皆さんがお世話になってるであろう
あの会社があったりするんですよ。(答え:マ○○○エース)

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1967(昭和42)年に建てられた駅本屋、なかなか昭和テイストでいいですね。
2階には美容室、真ん中は吹き抜けになっていて階段とエスカレーターが、
右側の3階部分には駅長室があります。

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蕨駅開設記念碑が駅前にありました。
「明治26年に開業したけど関東大震災で駅舎が倒壊、
新築したので記念に駅前広場に置いときますね」という意味のことが
刻まれておりますです、はい。

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蕨駅は全国最小面積の市で、The Alfeeの高見沢さんが主な特産品です。
蕨駅を挟んで、川口市や旧鳩ケ谷市、戸田市があるものですから、
出口の案内が蕨市よりも川口市、戸田市の方が存在感があります。

蕨駅は、埼玉県の鉄道駅では6番目に利用客の多い駅で、
後ろの方にずらっと並んだ券売機の数も、なかなかなものです。

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みどりの窓口も完備!
のれんには、「双子織のまち蕨 ようこそ蕨駅へ!」とあります。

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京浜東北線北行に乗ると、上中里駅からずっと島式ホーム1面2線。
ラッシュ時はものすごい人の波です。
何かコトがあるとすぐに入場規制がかかることでも有名です(誰に?)

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上野方面に向かって撮った写真です。
右の方に高崎・宇都宮線、湘南新宿ラインの線路が見えます。

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というわけで、50音順最後の駅のご案内のコトでした!

「・・・って、ちょっと待ったぁ!!」
「あいたたた、割り込まないでくださいよ」
「割り込んだんじゃない。割り出したんだ」
「割り出した? 割り算? いや・・・まさか50音順最後の駅はお前か!」

というわけで、蕨駅はJR線で50音順最後の駅。
私鉄も含めた全国の駅を集めると、

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北陸鉄道・浅野川線に、「割出」駅がありました!

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北鉄金沢駅から数分、1面1線の簡易な駅で、待合室がホームにあります。
まさかここが「日本一」の駅とは、なかなか気づかないんじゃないかな?

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左側のトタンの建物が駅舎です。
朝夕のラッシュ時のみ駅員さんが来るそうで、
昼間はシャッターが下ろされ「閉店ガラガラ」(古い!)です。

写真奥が内灘方面、手前が金沢方面ですが、
写真の右側、不自然にスペースが空いていると思いませんか?

実は、割出駅はかつて行き違い設備のある駅だったんです。
浅野川線のダイヤ整理により行き違いがなくなったため、
1974(昭和49)年に交換設備はすべて撤去され、現在の姿になりました。

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朝夕のみ開く出札口です。
ホームは階段の先です。見ればわかるって?
券売機もIC読み取り機もありません。
ワンマン運転の降車駅で運賃を払ってくださいね。

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自光式の自立式駅名標があります。
朝夕の利用客数はかなりのモノらしいのですが。

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元井の頭線の8000系8900番台がやって来ました。
朝夕は12分、昼間は20分間隔の等時ダイヤです。

やっぱり、交換設備の跡地がもったいないなぁ。
それと! この駅、上屋が低すぎ!!