撮り散らかし鉄の記憶

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弘南鉄道 黒石(2019.6.11) ラッセル除雪車 キ104 留置車

2019年06月25日 23時08分22秒 | 中小私鉄
6/11に、弘南鉄道弘南線 黒石駅の構内に留置中のラッセル除雪車キ104を撮りました。
キ100形は1928年(昭和4年)に当時の鉄道省で初めての単線用鋼製ラッセル除雪車として登場しました。
単線用木製ラッセル車キ400形からの鋼体化改造車を含めて、国鉄になった1956年までの長きに渡り製造され続けました。
機関車に押されて走行しながら、くさび形になった前頭部で線路上の雪をすくい上げ、左右に付いた翼のようなものではね飛ばして除雪するのは映像では見たことが有りますが、実際には見たことが有りません。

その後、ラッセル式除雪装置の付いたディーゼル機関車の増備、機械扱いの排雪モーターカーの普及により、徐々に引退が進みました。
国鉄民営化の際にはJR北海道に2両だけが継承されたとのことですが、1989年には廃車となっています。
一方、国鉄時代から積雪地帯の私鉄にも譲渡されました。
現役で活躍しているのは弘南鉄道弘南線、大鰐線、津軽鉄道に各1両づつの3両だけとなっています。
弘南線には、現役車両の中で最若番で1928年に登場したキ104が1968年に譲渡されています。

1枚目は、黒石駅の構内に留置中のキ104です。
事業用貨車に当たるそうですが、機関車の前位に連結されることが前提のため、運転席のような前面窓や前照灯を備えています。
黒光りしてドッシリしていて、動力車では有りませんが重厚感があると思います。



2枚目は、側面の社章、車番などの表示です。
黒石駅常備との表示がされています。
リベットが目立った車体は、いかにも昭和前半の車両っぽいです。



3枚目は、側面の銘板です。
1928年(昭和4年)に北海道にある当時の鉄道省 苗穂工場で製造されているのが分かります。
また、内容は不明ですが1952年(昭和27年)に当時の国鉄 旭川工場で改造されたようです。



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