こんにちは。
さて今日はせっかくだから旅行をより面白くするための切符の利用法を記事にしようと思います。もちろん今回の記事も「そんなこと当たり前だよ」と思う人も多いでしょう。相変わらずですがご存知の方は「ああそうだね」みたいな感じで読み進めていただきたいです…
さて今回記事にするのは普通乗車券についてです。乗車券というと皆さんが電車に乗る際に必ず購入するきっぷのことです。最近ではICカードも発達し、紙の切符なんて買わないという人も多いでしょう。しかし長距離の移動になるとICカードは使えません。そこで磁気式(紙の)切符を購入することになるわけですが、その切符も実はいろいろな使い方があるのです。これまでただ目的地までの切符を往復買ったりしてただ移動していませんでしたか?それが今回のこの記事を読むことによって少し変わるかもしれません!では!
◆途中下車◆
皆さんみどりの窓口などで購入する乗車券。「○○駅→▽▽駅」という切符を購入すると思います。ごく普通の切符ですよね。これ一見するとただ目的地まで向かうための切符のように見えますよね?実はこの切符途中下車ができるんです。
もちろんその切符が途中下車できるものかどうかには条件があります。
★切符の距離が営業距離100km以上であること
※営業距離というのは切符の経路をたどった距離です。基本的には駅から駅までの線路の距離になるわけですが一部区間では特例などもあります。この距離が100km以上であれば途中下車可能となります。
★大都市近郊区間内で収まらないきっぷ
※大都市近郊区間というのはICカードなどやその路線網の複雑さからJR各社が設けているものです。この大都市近郊区間内ではルートが重複したり同じ駅を2度通らなければどんなルートでも2駅間の最短ルートの運賃のみ支払えばよい、というルールがあります。これにより大回りができるわけですが、逆にこの区間内で完結する切符の場合は途中下車ができません。大都市近郊区間と別の大都市近郊区間を結ぶものであれば可能になります。(大都市近郊区間は各社のHPなどでちゃんと確認してくださいね。ちなみに東日本だと松本や水上もこの近郊区間に含まれちゃいます…)
以上の2点が条件となったうえで、券面上に表記されているルートに対して同一方向に進む限り何回でも途中下車できます。「ぶらり途中下車の旅」をうらやましいなと思ったことある人もいるのではないでしょうか?それが実現できます。基本は券面の区間内の自動改札を通せば回収されずに通れるのでぜひやってみてください!
これをうまく使うと2つの目的地が同一路線上もしくは乗り換えがあったとしても最終目的地までの途中にもう1つの目的地があればそこを途中下車とすればいいので切符自体はスタート地点から最終目的地までの1枚の片道切符で済みます。これは便利だし楽しみが増えますね!
◆環状式片道切符◆
これは私が最近よくやるものなのですが、上の途中下車をうまく利用すれば自宅をスタートしてから自宅に戻るまでを1枚の片道切符で済むというものです。日本の路線図を見てもらうとわかるように日本は太平洋側から日本海側、北海道から九州までJR各社が路線を展開しています。そこでうまくルートを設定すると「A地点(スタート)→B地点→C地点→D地点→A地点(ゴール)」とすることができ、これはすべてルートが重複していないので1枚の片道切符で発券できます。
といってもこれはスタート兼ゴール地点が大都市近郊区間内でしか成立しないはずなのでスタートが違ったらそもそも成り立たないのですが…またもちろんB,C,D地点が大都市近郊区間内でないということも条件になってきますが。
ちなみに私が最近やった例を2つほど紹介します。
★1:武蔵溝ノ口→立川→(中央東線)→塩尻→(中央西線)→名古屋市内→(東海道線)→横浜市内
★2:横浜市内→新横浜→(新幹線)→名古屋→米原→金沢→(新幹線)→東京都区内→横浜市内
2つ目なんかは太平洋側から一気に日本海側へと旅できるルートです。もちろんこれは最初の途中下車の条件を満たしているので途中下車も可能になります。またJRの切符は距離に応じて有効日数が増えていくので泊りがけの旅行でも使用可能です。
このルート設定はけっこう上級者向けではありますがぜひやってみてください!乗っていると楽しくなってきますよ笑
※ちなみに今回このように紹介したのは切符というのはその距離が長くなればなるほど運賃が安くなるという考えを逆手にとって考え出したものです。これはつまりA地点からB地点を経由してC地点へ行く際、A→BとB→Cの2枚の切符を買うよりもA→Cの切符を1枚買ってBで途中下車する方がかなり安く済むのです。
いかがだったでしょうか。至らない点もかなりあるのですが少しでも今後の旅行の手助けになれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。