先日、小樽に行ってきました。
小樽に行く場合はいつもなら車か路線バスを使うのですが、珍しくJRを使いました。
いつもの見慣れた車窓、特に感慨も何もないはずなのですが今回は違いました。
それは4月にJR東日本の五能線に乗ったから。
あのときは秋田側から快速「リゾートしらかみ」で弘前まで乗車しましたが、
沿線の要所では徐行運転をし景色をゆっくり見られるようにしていました。
日本海を望む絶景で知られる五能線、確かにいい景色ではあったのですが…。
「これは私がいつも見ている北海道の景色の方が上だ」
というのが身も蓋もない私の感想でした。
一番身近なところでは函館本線の朝里ー銭函間、日本海を眺めながら海岸に沿って走る、
海は穏やかなときも荒れているときもその表情は豊かで、遠くには暑寒別の山々。
札幌からはあまりにも近すぎて気に留めることはないのですが、これはかなりの絶景です。
この区間は新潮社「日本鉄道旅行地図帳」の“車窓100選”にも選ばれています。
ここで最初に戻りますが、小樽の行き帰りに海を見ながらそれを再確認しました。
大都市からこんなに近くで、こんな絶景はなかなかないぞ。
それから鉄道ではないのですが、国道231号の雄冬の辺りもかなりの絶景、
マイカーで通り過ぎるのではなく都市間バスでいつもより高い目線でゆっくり通ってみたいもの。
北海道に住んでいると普段からこういう景色に慣れているので多少のことでは何も感じません。
ですが“日本”という物差しからすると尋常ではない景色、がいっぱいあります。
北海道に住む地域振興担当者や観光関連業者はこういうことにもっと敏感にならなければいけない、
その感度が鈍いことで取りこぼしている観光資源がかなりある。
小樽の行き帰りで改めてそう思いました。