2019年6月23日日曜日

興津ー由比 夜明けのサンライズエクスプレス 再戦

ビギナーズラックのごとく、朝日を浴びる5032Mを興津ー由比で撮影するチャレンジに一定の成果を納めることができ、安堵していたものの、よくよく画像を見ると、もう少し引っ張れたのではないか、とか、構図が仰ぎ気味ではないか、とか、光線がちょっと弱いのではないかとか、気になるところが出てくるもので、週末が近づくたびに、高精度気象予報サイトで、静岡の5時を調べてしまう自分がいた。

前回が、5月25日。その後6月7日に東海地方も梅雨入り宣言となり、日の出快晴というシチュエーションは難しくなった。

ところが、首都圏に比較的まとまった雨が降った、6月15日。前線の通過後、翌朝は日の出から静岡地方は晴れとの予報が。この情報を信じて、再戦を決意。再び、未明の東名高速を下った。

途中、伊勢原当たりでは、先行車が見えなくなるほどの豪雨に見舞われ、本当に晴れるのか疑ったが、裾野を過ぎると、月が見える状況に。夜が明けやらぬ丑三つ時に、現地へ到着すると、西の空には星が光っているのが見え、期待が高まった。

しかし、唯一の不安は、東に去った雲がどのくらいの速度で抜けるのかということ。太陽は当然、東から登る。1年で最も日の出が早い時期とは言え、日の出から通過までは25分程度しかない。雲の上に太陽が出るのか出ないのか、伊豆半島上空に粘り強く横たわる雲は、その答えを通過直前まで引っ張った。

富士山も雲の中。伊豆半島上に横たわる雲が現地にいる我々の生殺与奪の権を完全に掌握している。







ファインダー越しに見える景色も、日差しがなくぼんやりしている。

生憎、と言うのは憚られるが、5032Mは定時に静岡を発車した。あと15分少々でやってくる。依然太陽は雲の向こう。全天の大半は青空なのに、と気を揉む中、状況は好転しないまま、時間が刻一刻と過ぎる。

5032Mが興津に迫る。しかし、4:53。ついに、強烈な朝日が線路を照らし始めた。




そして。

2019.6.16 4:56 5032M 285系 I3+I4編成
クルマこそ1台フレームインしてしまったが、道路に溶け込むようなカラーでさほど目立たず、個人的には及第点。日差しは日の出から快晴で富士山も見えた前回より却って強烈で、フロント部分の造形をまぶしく照らしていた。

快晴でも空気中に日光を吸収・反射させるような塵が多いと日差しが弱くなるのだろう。この日は前日の大雨が空気中の塵を洗い流した結果、日の出から強烈な日差しの恩恵にあずかることができたようだ。

実は、続行の66レにEF6627が充当されていたのだが、2時間半以上の遅延のため、泣く泣くこの場を去ることに決めた。そうはうまくはいかない。

それでも、敗色濃厚からの逆転勝利に、雨上がりの日差しがまぶしい東名高速を揚々と東京へ戻ることができた、この日の撮影行だった。



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