車内のドア脇には、一般的に手すりが設置されています。
小田急の場合も例外ではありません。

この手すりですが、近年は足元近くまである長いものが主流になっていますが、以前の小田急では短いものが設置されていました。
2000形は登場時から長くなっていますが、それ以前の形式は当初短かったのです。
1000形の途中あたりから長くなっているかもしれませんが、そこは調べきれていません。

この手すりですが、平成に入った頃に交換される車両が出てきました。
理由は子供が指を戸袋に巻き込まれることを防止するためだったようで、手すりを持つことでそれを防ぐ意図だったようです。

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交換された短い手すりが余ることから、5000形ではそれをドアの上に設置した編成が見られました。
混雑時に効果を発揮し、押し込み時等に役立ちました。
現在ドア上に出っ張りがあるのは、この手すりが発展したものなのです。

手すりを交換した編成には、短い手すりが設置されていた部分にネジが残ったままの車両があります。
そんなものを探してみるのも面白いのではないでしょうか。