運転継続も大幅減便へ 京王電鉄臨時列車運転(2019年6月~10月)

 124回閲覧

京王電鉄は2019年5月30日、プレスリリースにて6月~10月に臨時列車を運転すると公表した( 新宿発高尾山口行 臨時座席指定列車「京王ライナー」を運行します )。今回はこれについて見ていく。

2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. 「京王ライナー」高尾山口行き復活へ

今回の2019年6月~10月京王電鉄臨時列車運転では、座席指定制列車「京王ライナー」の増発がまたもや実施される。

新宿発高尾山口行きの座席指定制列車が「京王ライナー」として運転するのは2019年1月1日の早朝以来約5か月半ぶりとなる。

今回設定されるのは新宿15時40分発「京王ライナー87号」高尾山口行きとで、運転日は2019年6月15日~10月14日の間の全ての土休日となっている。府中方面の「京王ライナー」は土休日は新宿17時00分発「京王ライナー1号」が下りの一番列車であるから、従来より1時間20分早い時間に設定された。

しかし新宿→北野間の所要時間は、停車駅が同一にもかかわらず定期「京王ライナー」は36分、臨時「京王ライナー」は39分となり、同じ時間帯の特急の37分に負ける。これは定期「京王ライナー」が調布で5~6分前に新宿を出発した準特急京王八王子行きを抜かすためであるが、臨時「京王ライナー87号」は調布で準特急を抜かさないため、調布以西でも準特急の後続を運転せざるを得なくなっている。このため3分所要時間が延びたようだ(ただ準特急を抜かさないおかげで北野で準特急京王八王子行きから「京王ライナー」高尾山口行きに連絡できるメリットはある)。

なおこの新宿15時40分発の「京王ライナー」は、2019年4月7日に京王よみうりランド停車の橋本行きとして運転されたことがある。




2. 座席指定制列車の大幅見直しへ

新宿発高尾山口行き「京王ライナー」の運転は先述したように5か月半ぶりであるが、臨時の「京王ライナー」を含む座席指定制列車は2019年3月~5月にも設定していたが、3月~5月は新宿発高尾山口行きがノンストップで土休日朝に3本、高尾山口発新宿行きは「京王ライナー」停車駅に停車で土休日夕方に3本運転していた。

しかし2019年5月にはノンストップの新宿発高尾山口行きが一部で高幡不動に追加停車したほか、期間中運転最終日の2019年5月26日日曜日には東京競馬場で催事があたっために最終の高尾山口16時54分発「京王ライナー86号」新宿行きの運転を見合わせ府中競馬正門前発の不定期準特急にスジを潰されてしまった。

停車駅増加と言い臨時列車に減便と言い、お世辞にも利用者が多かったとは言えない。今回の臨時「京王ライナー」の設定が1本にとどまっり、かつノンストップ列車を廃止したのは、利用が想定まで届かなかったために運転本数の見直しと増停車を図り、利用を促進させようとしているのではないだろうか。


3. 結び

今回の2019年6月~10月京王電鉄臨時列車運転では、臨時「京王ライナー」の高尾山口発着が継続されるも、大幅に運転本数を減らし土休日夕方に1本のみとなってしまった。

今後秋の行楽シーズンに向け、京王電鉄でどのような臨時列車を運転していくのか、見守ってゆきたい。

コメント

コメントを投稿される方はこちらの注意事項をお読みください。コメント投稿時点でこの注意事項に同意したものとみなします。

トップページに戻る

タイトルとURLをコピーしました