阪堺電気軌道(阪堺電車)では、来る2019年7月10日(水)にダイヤ改正を実施することを発表しました。

2019年7月20日(土)にダイヤ変更を実施します|阪堺電気軌道

概要は以下の通りです。

●主な変更点:
(1)平日朝ラッシュ時間帯に、浜寺駅前発天王寺駅前行を1本増発

(2)平日夕時間帯の天王寺駅前発我孫子道行の一部を浜寺駅前行に区間延長し、 浜寺駅前行を2本増発

(3)阪堺線(大阪市内区間/恵美須町〜住吉間)の終電車を繰り上げ
・我孫子道駅発恵美須町行き:
現行22:45発→変更後22:04発(41分繰り上げ)

・恵美須町発我孫子道行き:
現行23:12発→変更後22:29発(43分繰り上げ)

(4)我孫子道(恵美須町方面から堺市内方面への乗換)での接続を改善

(5)利用状況に応じた運行本数・時刻への変更
阪堺線(大阪市内区間/恵美須町〜住吉間)の昼間時間帯(10時〜16時):
現行12〜24分間隔→変更後24分間隔

●ダイヤ変更実施日:
2019年7月20日(土)始発から


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


阪堺電車の近年のダイヤ改正を見ていますと、あべのハルカス等で利用者が堅調な天王寺駅前を発着する上町線方面に対して、阪堺線の恵美須町方面は年々利用者が減少してきており、それに応じて電車の本数も徐々に削減されている、という状況が見て取れます。

今回のダイヤ変更も、そのトレンドが更に進んだ内容といえるのではないか、と感じました。
やはり目立つのは、阪堺線(恵美須町〜住吉間)の本数削減でして、現在は、12分〜24分間隔で1時間に3本(24分・24分・12分間隔の60分サイクル)となっているのが、変更後は完全に24分間隔(24分間隔で5本の120分サイクル)となり、2時間で1本の削減、ということになります。

正直ここまで本数が減少すると、もはや路面電車として気軽に乗車できる乗り物でもなくなってきたのかな、という気もしないでもないですが、これも交通量調査の結果を基にした変更、となると、もはや利用者そのものが減少してきているから本数も削減された、という当然の流れ、といえるのかも知れませんし、それだけにこの区間の存廃問題が浮上したりしないのか、という懸念も少なからずあるかも知れません。

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▲恵美須町駅に停車中のモ161形166号車
この駅の日中の発着も24分間隔となり、更に寂しくなりそうです。

正直ここまで減少すると、ちょっと今後の動向がかなり気になるところではありますので、ちょっと動向を気にしておかないといけないな、とも感じたニュースでありました。



●関連ニュースサイト:
阪堺電気軌道,7月20日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2019年6月15日掲載|鉄道ファン・railf.jp



●関連ブログ:
【阪堺】7/20にダイヤ変更。恵美須町発着列車が24分間隔へ、終電が30分繰り上げに… | いまどきの鉄道サイトの作り方
阪堺、恵美須町−住吉間、7月20日ダイヤ改正で減便: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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