6月8日(土)、鉄道写真家の中でメディアへの露出がいちばん多いのではないかと思われる、中井精也氏のトークショーに行って来ました。場所は都電荒川線の起点、三ノ輪橋電停近く。
地下鉄日比谷線三ノ輪駅から迷いつつも(笑)、電停近くへ到着。
半世紀前から時間が止まっているような商店街を歩いて行くと…。
商店街の中ほどに、中井氏の画廊があります。
元はご婦人用の衣類を扱う店だったとか。
中に入ると、あの大きな体の中井氏が、明るい声で他の客と話す姿が。実に気さく。
氏の作品を題材にした額装やはがきが並ぶ中、私は「インスタ映え鉄道BOOK vol.1」という氏の本を選んでレジへ。すると、氏が、
「ありがとうございます。サインしましょうか?」
と話しかけてくださいました!
「ぜひお願いします!」
と私。
で、いただいたサインがこちら。
写真にも一緒に収まっていただいた後、スナップ撮影に対する氏のお考えを少し伺いました。
・ 人を撮る前には基本的には話しかける。
・ とはいえ、そうでもないこともある。通りすがり、遠方、後ろ姿等。
・ 写っている人に問題行為、例えば、立ち入り禁止場所にいるとか、があれば、その写真を使わない。
・ そうでない写真は顔が写っていても発表することがある。
・ 当人から文句を言われたら謝る。とはいえ、今のところそのような苦情はない。
参考にさせていただきます。
さて、トークショーは、画廊ではなく、同じ商店街の中の「都電カフェ」で行われます。
1ドリンク注文して席へ。50人くらいは集まったでしょうか。で、中井氏登場。
「ゆる鉄TOKYO」の題で、現在、画廊で開催されている写真展への展示作品を解説してくださいます。
(トークショー開始時、ご本人が写真撮影を許可済み)
数年前にも同氏のトークショーに参加したことがあるけど、相変わらず絶妙なトーク。笑いを散りばめつつ、1時間があっという間。
特に参考になったのは2点。
・ 明暗差のある場面こそ、個性的な作品作りのチャンス。例えば、+5段、-5段の露出を試してみる。
・ 都心に散在するオシャレ広告をお借りして、ちょっと笑える作品にする。
どっちも想像力が大切。勉強させていただきました。
トークショーを追えて、画廊に戻られる氏の後ろ姿を盗撮。
氏に近くでお会いして感じたこと。
「想像してたよりデカい!」
商店街の喫茶店「ぱぱ・のえる」で買ったコーヒー豆「三ノ輪橋都電ブレンド」を土産に、満足感とともに帰途につきました。
三ノ輪橋周辺等での都電の写真は、後日紹介。