南海電気鉄道の最近の話題から~マイトレイン・空港急行強化

スポンサーリンク

今回は大阪・ミナミの中心地であるなんばから和歌山、関西空港、高野山を結ぶ南海電気鉄道の近況を取り上げます。近年、南海は今までのイメージを覆す新たなチャレンジに取り組んでいます。一体、どのようなチャレンジなのでしょうか。

住宅のような南海9000系リニューアル車両

南海電鉄は4月25日から9000系リニューアル車両「NAKNAKIマイトレイン」の運行を開始しました。9000系は1985年(昭和60年)に登場。南海本線系統では初となるオールステンレス製車体を採用し、長きにわたり南海本線や空港線、和歌山港線で活躍を続けています。

今回リニューアルされたのは9000系のうち、9501F編成の4両。外装の帯は1年間の期間限定色としてオレンジ色が採用されました。

車内は「わが家のリビングにいるような」をコンセプトにリニューアル。床は一般住宅を思わせる明るめの木目調に変更されました。座席の色はシックなグレーとブラックの組み合わせになり、1人分の座席が色分けされています。一方、つり革の色は明るいネイビーに。全体的に電車に乗っているというよりは、住宅のショールームにいるような気分になりました。リニューアル車両に乗っていると「この電車何か違うね」と感想を漏らす乗客も。利用客の評判も上々のようです。

ところで、9000系リニューアル車両「NANKAIマイトレイン」は鉄道会社が一方的にデザインを決定せずに、利用客の声を活かしたことが注目に値します。同車両のリニューアルにあたって、社内にプロジェクトチームを結成。デザインを専門とする大学教授などのサポートを受け、4つの車内デザイン案を作成しました。その後、車内デザイン案、つり革、座席に関する乗客へのアンケートを実施。アンケートに基づき、「NANKAIマイトレイン」の内装が決定されました。

2019年5月現在、「NANKAIマイトレイン」は1編成のみですが、同車の車内デザインが今後の南海標準仕様に変わるかもしれません。今後の動向に注目したいですね。

なお、「NANKAIマイトレイン」は限定運用で運行されていません。運行当初は普通列車での運用が多くなることが発表されています。今年の下半期には特急「サザン号」の自由席車として運行されるのでしょうか。いずれにせよ、「NANKAIマイトレイン」に乗車したい場合はTwitterで確認することをおすすめします。

空港輸送がさらに充実! 南海本線のダイヤ改正から

南海電鉄は4月6日にダイヤ改正を実施しました。実施した路線は主に南海本線と空港線です。ダイヤ改正のポイントは以下のとおりです。

1. 特急「ラピート号」の増発(平日ダイヤ)

下り 難波駅 6時30分発 関西空港駅7時08分着

上り 関西空港駅7時29分発 難波駅8時19分着

土休日6時台における下り「ラピート号」の運転間隔は30分間隔なので、平日ダイヤを土休日ダイヤに合わせた形になりました。一方、新たに増発された上り「ラピート号」は難波駅の到着時間を勘案すると「通勤ライナー」としての要素が大きいですね。なお、両列車とも「ラピートβ号」での運行です。

2. 空港急行の8連化と増発

空港急行の運転本数(平日)

ダイヤ改正前(下り):64本(8連37本)

ダイヤ改正後(下り):64本(8連49本)

ダイヤ改正前(上り):68本(8連39本)

ダイヤ改正後(下り):68本(8連51本)

空港急行の運転本数(土休日)

ダイヤ改正前(下り):61本(8連32本)

ダイヤ改正後(下り):64本(8連48本)

ダイヤ改正前(上り):66本(8連33本)

ダイヤ改正後(下り):66本(8連49本)

訪日観光客の増加により、空港急行の利用客も増えているようです。今後、ダイヤ改正の度に空港急行の8連化が進められることでしょう。ところで、空港急行に使われる車両はロングシート車両(一部クロスシート車両)。訪日観光客が持つ大型のスーツケースが問題となっています。車両面で空港急行に対するテコ入れは行われるのでしょうか。

その他、特急「サザン号」の発車時刻見直しや一部の普通列車の6連化が実施されました。一方、増発の裏では減便となった運用もあります。減便対象となった運用は以下のとおりです。

土休日ダイヤにおける区間急行の減便 

以前のダイヤ(2017年1月28日ダイヤ改正)では土休日の夕方時間帯に2時間間隔で区間急行和歌山市行きが運行されていました。今回のダイヤ改正では上記の区間急行が空港急行に変更されています。南海電鉄は3月、2020年3月31日にみさき公園(大阪府泉南郡岬町)からの撤退を発表しました。同施設からの撤退が今回のダイヤ改正に影響を与えた可能性は十分に考えられます。

また、平日朝ラッシュ時間帯に運行されていた上り準急行1本が削減されています。これにより、南海本線で運行される準急行は平日上り2本のみとなりました。

個人的にはデビューから25年が経過した空港アクセス特急「ラピート号」に使われる50000系の動向が気になります。おそらく、現在工事が進められている「なにわ筋線」の完成に合わせて更新されることでしょう。

おすすめ記事はこちら


コメント