撮り散らかし鉄の記憶

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小田急 海老名車両基地(2019.5.26) ファミリー鉄道展2019 ロマンスカーSE 3021編成 保存車

2019年05月29日 21時56分46秒 | 関東・九州大手私鉄
5/26に、小田急 海老名車両基地で開催されたファミリー鉄道展2019にて展示されたロマンスカーSE 3021編成を撮りました。
既に多くの方がネットなどに投稿されていて、今更ながらの感じは有りますが、折角、撮ってきたのでご紹介します。

小田急3000形(初代)は、日本の高速車両の発達史上、エポック的な役割を果たした形式として有名です。
小田急と国鉄 鉄道技術研究所が共同で開発し、1957~59年に連接車の8両編成×4編成が登場しています。
1957年に東海道本線で実施された高速試験では、当時の狭軌鉄道における世界最高速度記録145km/hを樹立しています。
この成果は、後の新幹線の開発にも役立ったそうです。
1957年には、鉄道友の会の第1回ブルーリボン賞も受賞しています。

1962年からは冷房措置が設置され、1968年以降は御殿場線乗入のため8両編成から5両編成に編成替えが行われています。
また、流線形前面の頂点中央部に並べられた2灯のシールドビーム前照灯も、NSE3100形と同様の愛称表示器が中央に設置されたため、愛称表示器の両側に移設されました。
当初は箱根特急で運用されていましたが、NSEの登場により途中駅に停車する「さがみ」、江ノ島線特急「えのしま」、御殿場線乗入「あさぎり」などに活躍の場を移しました。

後継車の登場により1983年から引退が始まり、1991年には定期運用から引退し、1992年にはさよなら運転が行われて全車引退しています。
3021編成は5両編成のまま保存が決定され、新宿側のデハ3021の先頭部分が原型に復元されています。
長らく5両編成で保存されてきましたが、保管スペースの問題も有り、惜しくも中間車2両は解体されることが発表されました。
今回が5両編成を記録できる最後の機会ということもあり、車両展示コーナーは多くの方で賑わっていました。

1枚目は、海老名車両基地に展示された右側のロマンスカーGSE クハ70051、左側は原型に復旧されたデハ3021です。
GSEは2019年には第62回ブルーリボン賞も受賞しており、新旧のブルーリボン賞の受賞車両が並んだ貴重な光景です。



2枚目は、デハ3021をアップで撮りました。
滑らかな流線形のスタイルは風洞実験などを元に決定され、シンプルですが高速鉄道らしい形状だと思います。



3枚目は、列車愛称板「乙女」と2灯のシールドビーム前照灯のアップです。
「乙女」とはロマンチックで日本らしい良いネーミングだと思います。



4枚目は、小田原方の先頭車デハ3025です。
こちら側は引退時のフアンには馴染みのあるスタイルだと思います。



5枚目は、最後まで活躍した愛称表示「あさぎり」と移設された前照灯のアップです。




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