日本最南端の鉄道・沖縄都市モノレール(ゆいレール)では、首里から先、てだこ浦西までの延長につき、2012年2月に国土交通大臣より特許を交付され、延伸工事を実施してきました。
参考:沖縄都市モノレール、首里駅から延伸へ : 阪和線の沿線から

この度延長区間の開業が2019年(令和元年)10月1日(火)とすることが、発表されました。

消費税率引上げに伴う旅客運賃変更及び延長区間開業に伴う旅客運賃設定認可申請について|ゆいレール

今回の発表では、10月1日の消費税率引き上げに伴う既存区間の旅客運賃変更認可申請に加え、延長区間開業に伴う旅客運賃認可申請が盛り込まれています。
なお、延長区間も含む、那覇空港〜てだこ浦西間の普通旅客運賃は370円になるとのことです。


また同日、沖縄都市モノレール線において「Suica」サービスを開始することが発表されています。

「Suica」サービスを開始します|ゆいレール

沖縄都市モノレール線において利用可能とする交通系ICカードは「Suica」となりますが、Suicaと相互利用するICOCA・PASMO等の交通系ICカードも利用可能になるとのことです。

またサービス開始時期は2020年(令和2年)春とのことですが、サービスの開始日や具体的内容については、決定次第発表されるとのことです。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


ゆいレールの延伸については、当初2019年春の開業予定とのことでしたが、用地買収の難航などから工事が遅れており、予定よりも半年遅れでの開業となります。
とはいえ、ゆいレール以前には戦後通じて鉄軌道自体が無かった沖縄県で、このような既存路線の延伸開業の日が迎えられるのは、やはり本土に住む私にとっても嬉しいニュースであります。

加えて、本日同時に「Suica」のサービス利用開始も発表されました。
これまでゆいレールでは「OKICA」(オキカ)という沖縄本島内の路線バスでも利用できるICカードが利用可能でありました。
しかし、沖縄本島の空の玄関である那覇空港を起点とすることから当然、県外の利用者も観光・ビジネス共に多いことから、早期の全国相互利用交通系ICカードの利用開始が待ち望まれていました。

今回、導入するのは「Suica」ということとなりますが、同時にSuicaと相互利用のカードも利用可能となることから、ICOCAやPiTaPa、といった関西地区の交通系ICカードでゆいレールが利用できるようになります。

もっとも、定期券や、回数券に相当するポイントサービスは、現行のOKICAにこれらの機能が実装されていることから考えると、Suica等では専らプリペイド使用のみになるのではないかと思われます。


今年10月の延伸開業、そして来年春のSuicaをはじめとした全国相互利用交通系ICカードの利用開始と、日本最南端の鉄道・沖縄都市モノレールが新しい時代を迎えるのを象徴するニュースが立て続けに発表されました。
かくいう私は、実はこの沖縄都市モノレールには全く乗車していない上に、それどころか沖縄県自体行ったことがありません。

今回の延伸開業を期にゆいレールに全線乗車してみたいな、と思っているだけに、10月1日の延伸開業が今から楽しみなニュースであります。




●関連ニュースサイト:
沖縄モノレール「ゆいレール」10月1日の延伸開業が決定 対応運賃を申請 | 乗りものニュース
沖縄のモノレール「ゆいレール」、Suica導入へ 相互利用のICカードも利用可 | 乗りものニュース
沖縄都市モノレール、延伸開業と消費税率引き上げに備え運賃申請 - 鉄道コム
沖縄都市モノレール、Suicaを導入 - 鉄道コム



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム