恐れていた!中央本線夜行列車の復活宣言! JR東日本長野支社臨時列車運転(2019年7月〜9月夏期間)

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JR東日本長野支社は2019年5月17日、プレスリリースにて2019年7月〜9月の夏期間に臨時列車を増発すると公表した( 夏の臨時列車のお知らせ )。今回はこれについて見ていく。

2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. 3年連続で中央本線塩尻跨ぎの臨時列車運転へ

今回の2019年7月〜9月JR東日本夏の臨時列車運転では、3年連続で特急「諏訪しなの」が運転される。

運転するのは2019年9月21日に名古屋7時27分発富士見行き、2019年9月22日に富士見14時02分発名古屋行きの1往復で、前年の2018年夏の臨時列車運転と同じ1往復のみの運転ながらも、名古屋発時刻が25分繰り下がることとなった。

なおJR東日本の車両により運転されていた特急「木曽あずさ」は2019年3月17日ダイヤ改正で189系が引退したことにより運転を取りやめることとなったが、JR東海が保有する特急「しなの」用車両はどんなに車両更新しようともJR東日本管内の松本、長野に乗り入れるので、JR東日本管内となる中央東線への乗り入れも乗務員訓練が少なくてすみ、すぐに乗り入れできるようだ。

流石に2018年に実施されたJR東日本八王子支社管内となる小淵沢乗り入れは取りやめられ富士見発着とはなったが、それでも3年連続で続けられているということは特急「諏訪しなの」の臨時運転は継続して実施されるのだろう。




2. E257系による臨時「かいじ」継続設定へ

また今回の2019年7月〜9月JR東日本夏の臨時列車運転では、E257系による特急「かいじ」が引き続き設定される。

ただ、E257系による運転であっても座席未指定券制による全車指定席での運転となる。

また、E257系5両編成による臨時特急「富士回遊」も引き続き土休日に1往復増発される。

このほかに、松本発着「かいじ」も週末を中心に1往復設定される。

なぜ「かいじ」を松本に乗り入れさせるんだと考えた人もいるかもしれないが、臨時「はまかいじ」は松本に乗り入れていたわけだし、国鉄分割民営化直後10年ほどは甲府発着の特急は全て「あずさ」だったし、甲州街道は諏訪まで続いているわけだし、他線に目を向けてみると特急「ときわ」のうち定期列車1往復はいわき発着だし、新幹線「こだま」は当初東京〜大阪間を運転する在来線特急であったが、新幹線が延伸するにつれ在来線特急時代は縁もゆかりもなかった博多まで運転区間を伸ばしたのである。

停車駅の差で種別を分けてもいいではないか。特急「かいじ」が松本に乗り入れて何が悪いのだろうか?




3. 中央本線の夜行列車復活へ

また今回の2019年7月〜9月JR東日本夏の臨時列車運転では、中央本線の夜行列車が復活運転する。

運転されるのは上諏訪発新宿行き快速諏訪湖花火大会号で、E257系9両編成で運転される。なお全車指定席となっており、特急料金は不要なものの座席指定料金520円が必要となる。

運転日と時刻は、2019年8月16日が上諏訪0時10分発新宿行き、2019年9月7日が上諏訪23時32分発新宿行きとなっている。

前年2018年の諏訪湖花火大会ではJR東日本長野支社管内では多数の臨時列車運転があり南武線用E233系6両編成を用いた臨時列車も運転されたほか、JR東海管内でも岡谷発駒ヶ根行き臨時列車を運転していたものの、JR東日本八王子支社直通の臨時列車の運転がなかったことから、今回の2019年夏の臨時列車運転で中央本線夜行列車が復活した形となったようだ。

中央東線の夜行列車といえば快速ムーンライト信州があるが、新宿2018年12月30日発の列車を以って運転を取りやめている。車両が189系で2019年3月17日ダイヤ改正で定期運用がなくなったことも背景にあるのだろう。

とはいえこの快速ムーンライト信州は、主に新宿発白馬行きの下り列車のみで運転され、上り列車は諏訪湖花火大会の際にしか運転されなくなっていた。しかも車両はE351系12両編成やE257系9両編成などの当時の現役特急型車両を用いていた。

しかし、この上り快速ムーンライト信州も2017年夏の臨時列車運転を以って廃止となり、2018年の諏訪湖花火大会の際には運転されなかった。

しかし、今回の2019年夏の臨時列車運転では、2本から1本に削減されながらも、中央本線夜行列車が快速諏訪湖花火大会号として復活することになった。

ただ、列車名がムーンライト信州から諏訪湖花火大会号に変更となったことから、今後ムーンライト信州としての運転は行わないものと思われる。あくまで急場凌ぎのみの設定であって、東海道本線快速ムーンライトながらのように長期休暇のシーズンにまとまって運転するようなことはもうないということなのだろう。

なおこの臨時快速諏訪湖花火大会号は、長野支社のプレスリリースには未記載だが、本社プレスリリースにより確認できる。7月になれば長野支社からもプレスリリースとして公表されるのであろう。


4. 結び

今回の2019年7月〜9月JR東日本夏の臨時列車運転では、3年連続で中央本線塩尻跨ぎの列車が設定されることとなったほか、中央本線夜行列車が復活することとなった。

とはいえ、車両更新の関係で特急「木曽あずさ」の運転は取りやめ、特急「諏訪しなの」のみの運転となったほか、夜行快速もムーンライト信州ではなく諏訪湖花火大会号として運転されることとなり、花火大会の際のみの設定となりそうだ。

今後も継続して実施されるのか、見守って行きたい。

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