新5000形の導入が発表され、今後の車両の動きが気になる小田急。
拡幅車体の復活と並んで私が願っていたのが、アイボリーにブルーの帯を巻いた小田急伝統の姿でした。

発表された車両を見ると、私の願いは逆方向に進んでしまい、4000形まで守られてきた太く青い帯が消え、濃淡のある2本の細い帯を巻いたスタイルとなりました。
旧5000形が形式として初めての塗装を採用したのに続き、新5000形でも外装の変更が行われたのは、偶然なのか意図的なものなのか気になるところです。

さて、この新形式はある程度まとまった数の製造が行われるものと思われますが、後々置き換え対象になりそうなのが8000形です。
8000形は、現在残る形式で唯一アイボリーにブルーの帯を巻いた姿となっていますが、仮に8000形が廃車になるとすれば、この伝統的な姿がついに消えることになってしまいます。

アイボリーの車体と、ステンレスの銀色の車体を結びつけるものが、統一された太く青い帯でした。
8000形が廃車になると、この統一感を作っていた太い帯の必然性が、少しなくなってしまうように思うのです。

何が言いたいのかというと、1000形以降の形式についても、帯の変更が行われる可能性があるのではないかということです。
何かを知っているわけでも、聞いたわけでもないので、これは完全に私の戯言なのですが、小田急は統一された姿を好む傾向があるので、そういう点において想定はしておいた方が良いように思います。

20190519_01

8000形の廃車により、車体の色が銀色に統一されること、新5000形から帯のデザインが変更されること、これは単なる偶然なのでしょうか。
似合うか似合わないかは置いておいて、少し心配な状況になってきました。

旧塗装から現在の塗装になる際、1700形以降の形式も変更されました。
3000形の前面が途中から細帯になった際、それ以前の車両も細く変更されました。
ロイヤルブルーからインペリアルブルーに色が変更となった際、徐々に従来車も貼り替えられていきました。

小田急とは、そういう会社なのです。
過去の事例というのは会社の傾向を示していますので、今からその可能性を考慮して、日々の記録を怠らないようにしていきたいと思います。