近鉄グループホールディングスは長期目標・中期計画、新「近鉄グループ経営計画」を発表しました。Osakametro側にも大きな変化が予想される「夢洲アクセス直通列車」をピックアップしてます。
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/ir/plan/data/management-plan2019-siryo.pdf



20190515


直通運転により、夢洲から近鉄沿線への直結アクセスを実現し、夢洲からの誘客を通じた交流人口の拡大を図る

特色・魅力のある車両を夢洲に乗り入れることで、夢洲における当社グループのシンボルとする

実現に向けて、

①第三軌条と架線の二種類の集電方式に対応した車両の開発

②けいはんな線から奈良線へ乗り入れるための渡り線の新設


出典:3ページ 夢洲から近鉄沿線への直結アクセスの整備(直通列車)

以前から言及されていた夢洲アクセス直通列車。「万博・IR関連事業」の一環で夢洲からの誘客を通じ交流人口拡大を狙った計画です。2025年の大阪関西万博や総合型リゾート施設(IR)誘致など今後の発展が期待される夢洲エリア。万博を機にOsakaMetro中央線・近鉄けいはんな線が大きく変化することが予想されます。

海外メーカーと協議中!?

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現在乗り入れ具体化に向けて海外メーカーとの協議が行われているそうです。
海外メーカー名は公表されていませんが、イギリスの高速鉄道「ユーロスター」で実績のあるアルストム社ではないかと推測しております。近畿車輌でのライセンス製造となるのでしょうか。


直通用車両は?

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直通用車両の形態については現段階で正式発表はありません。直通車両は既存の設備に合わせた通勤型ベースになるのか、快適性を重視した地下鉄対応特急車両になるのか気になりますね。公式発表がで次第お伝えいたします。

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現在けいはんな線で活躍している7000系・7020系。スタイリッシュで馴染みやすい近鉄離れしたデザインです。これらの車両置き換え計画は今のところ発表されておらず今後も主力車両として走りそうです。


生駒駅から乗り入れ

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両線が隣り合わせの生駒駅に渡り線を新設し、そこから乗り入れを行います。電圧や電気の集電方式は異なりますが両線とも線路幅は同じ「標準軌(幅:1435mm)」です。
東生駒車庫には既に検査用の渡り線がありますが線路長が短く、なおかつスイッチバックが必要となるため営業用には不向きです。

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画像は第三軌条路線の必需品「サードレール」。架線方式は屋根上のパンタグラフ、第三軌条方式は台車に付いた集電靴(コレクターシュー)から電気を取り入れて列車を動かしています。

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運行区間は近鉄奈良など~生駒~夢洲(仮称)。そのほか京都・名古屋・伊勢志摩方面ルートでの直通運行も検討されています。実現すれば日本初の「架線・第三軌条併用」電車となりますね。運行開始は2024年度以降の予定です。

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