今日は少し趣向を変えて、記憶だけを頼りに昔の小田急に乗ってみようと思います。
時期は30年ぐらい前、まだ平成が始まってそれほど経っていない頃です。

新宿で急行の到着を待ちますが、駅の構造は今と大きく変わりません。
違うのは細かい部分で、足元には点滅するランプがあり、乗車位置を示しています。
アナウンスの声、発車ベルの音も今とは違うようです。
パタパタ式の表示器が、忙しく動いています。

しばらくすると、乗車する急行が入線してきました。
到着は5番ホームで、相模大野で分割することが繰り返し案内されています。
やがて発車時刻になり、ドアが閉まりました。

新宿を出ると、すぐに車内が明るくなります。
今とは違い、地上ホームを出ると、すぐに空が見えていました。
あまり今と変化がない区間をしばらく進み、電車は代々木上原に滑り込みます。
隣のホームにはJR東日本の203系が停車しています。

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駅を発車すると、千代田線の車両が折り返しを待っているのは昔も同じです。
東京メトロではなくまだ営団地下鉄の時代で、6000系には冷房がありません。
そんなのを眺めていると、東北沢で各停を抜き去りました。

ごちゃごちゃした下北沢に入ると、今とは全然違う景色の中に入っていきます。
下北沢を出発しても、電車は地平を走っています。
NSE、LSE、そして最新鋭のHiSE、展望席を備えるロマンスカーとのすれ違いが楽しい旅です。

経堂が近付くと、沢山の電車が止まっています。
当時はまだ経堂検車区があり、楽しいエリアでした。

急行は8両しか止まれない経堂を通過して進んでいきます。
すれ違う各停は6両ばかりで、種別幕は無表示、今とはだいぶ雰囲気が違います。
千歳船橋を出ると短い区間の高架線を進み、祖師ヶ谷大蔵の手前で再び地上に戻ります。

急行は成城学園前に到着です。
隣には当時最新鋭の1000形が止まっていて、あまり多くはない8両を組んでいます。
今とは違うアナウンスの声、上りホームから聞こえるMGやCPの音、昔の小田急は賑やかでした。

まだまだ乗車は続きますが、続きはそのうち書くとして、今日はここまでにしたいと思います。