昨年8月公表時に賛否両論が巻き起こった「Osaka Metro Group2018-2024年度中期経営計画」。その改訂版が先週発表されました。地下鉄・バス部門を分けてご紹介いたします。
MetroG


OsakaMetro(オオサカメトロ)

ポイント1:地下鉄全線に可動式ホーム柵設置へ
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2025年度を目処にOsakaMetro全線への稼働式ホーム柵設置が計画されています。可動式ホーム柵は現在、御堂筋線2駅、千日前線・長堀鶴見緑地線・今里筋線・ニュートラム南港ポートタウン線全駅の約6割が完了しています。

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すでに平均1日利用者10万人以上の主要駅は正式決定しておりその他駅も一気に整備されそうです。


ポイント2:中央線阿波座~夢洲(仮称)自動運転へ
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2025年の大阪関西万博アクセス路線となる中央線。阿波座~夢洲(仮称)間で自動運転による列車運行が計画されています。
OsakaMetro千日前線・長幌鶴見緑地線では自動列車運転装置(ATO:Automatic Train Operation)によるワンマン自動運転が行われていますが、それとは異なるニュートラムのような完全自動運転となるのでしょうか?

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都市圏地下鉄・高規格鉄道で主流のワンマン自動運転。ATO出発ボタンを同時に2つ押すことで発車から停車まで全自動で行われ、運転士は扉開閉・安全確認等を行い基本的に運転はしません。

その他路線は車両更新時期を踏まえて順次導入予定と記載されており、万博開催前後の地下鉄の動きに要チェックです


ポイント3:キャッシュレス・チケットレスに向けて
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万博開催に向けて駅ナカ商業施設・地下街のキャッシュレス化や顔認証によるチケットレス化が検討されています。いずれも2019年度に実証実験が計画されており、2024年度を目処に実用化を検討しているようです。

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最近導入が進んでいる水色の最新券売機。この券売機にはすでにチケットレス化に向けて準備工事が施されているようで実用実験開始も近そうです。


大阪シティバス

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今年導入された7年ぶりの新車たち。市バス時代とは異なる計3種の新しい塗装が施されています。

ポイント1:空港リムジンバス再参入

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新規事業立ち上げの一環として2019年度を目途に運行開始予定です。
リムジンバス参入は今回が初めてではなく、過去にOCAT~関西空港間を運行していましたが1996~1999年の約3年で廃止と非常に短命に終わりました。今回の再参入は近年の訪日観光客増加や2025年の万博開催による需要が見込まれるからでしょうか。

交通局時代のリムジンバス車両は関西空港交通(KATE)と同じ紫色のボディに「澪つくし」のマークが特徴的でした。今度はどんな車両になるのでしょうか?

ポイント2:黒字路線増便へ
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大阪シティバス黒字路線の増便が検討されています。
全国的に運転手不足のバス業界。もちろん大阪シティバスも例外ではなく、定期以外の臨時バスを運行させるのが難しいほどです。運転手の勤務内容・運行ダイヤともに余裕のある増便がされることを願います。
今後は黒字路線だけではなく赤字路線の本数維持にも力を入れて欲しいところです。


最後に・・・

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2025年の万博も控える大阪関西エリア。OsakaMetro・大阪シティバスに限らず、鉄道などの交通・インフラ・建物整備等これからの"変わる大阪"がとても楽しみです。

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