平成の大合併で、「下館市」という地名がなくなって早何年?
近隣の真壁郡明野町、協和町、関城町と合併し、新設されたのが「筑西市」。
筑波山の西側にあるから・・・なんですが、いまいちなじめません!

というわけで、現在の筑西市の中心駅である
下館駅にやってきたのコトですよ!

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国鉄からJR初期に使用されていた下館駅です。
この駅舎、1937(昭和12)年に竣工して現在も使用されている
由緒正しい駅舎なんですよ。

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鉄道財産標です。これを見れば、いつ供用なったかがわかりますね。
下館駅では駅舎正面の左側の入口付近にあります。
年代モノの金属製でちょっと見づらいのですが、
「建物財産標/鉄/本屋-1/S-12-□-□」とあります。 
この建物財産標も、プラ板ではなく金属製。年代モノです。

外観をちょっとずつ変えながらも、水戸線が廃止になるまで頑張る予定です!
関鉄・真岡「・・・・・・」

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民営化後、オレンジの洋瓦からスレート葺きに交換され、
駅名標もJR東日本タイプの駅名標に付け替えられました。
吹き抜けの窓も、サッシ型からステンドグラスにこっそり交換されています。
(後でよく見てみることにします)
・・・というか、上の写真、スローガンがでかすぎますよね。

駅前広場とロータリーも付け替えられていることがわかりますね。

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うーん、だいぶくたびれた駅名標です。
国鉄タイプのまんまでよかったんじゃないかな?

と思ったら、またまたリニューアルされていました。

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「NEWDAYS」の色も変わってます。

「JR下館駅」って・・・関東鉄道常総線と真岡鉄道も
この駅を間借りしているんですけどね!
JR東日本、やることがコスい!

国鉄時代の「下館駅」のみ表記が、やっぱり古い駅舎には似合いますし、
潔いと思いますが、どうでしょう?

駅名標の向こうに見える5つのスリットをよく見てみると、

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駅舎の南北に対称に設置されたステンドグラスなのでした。
戦前から使用している駅舎ですから、上毛電鉄みたいに
速攻で「土木遺産」とか「文化遺産」、「近代化遺産」に指定して
もらってもいいんじゃないかな。

というわけで、改札を入りましょう。
下館駅はJR水戸線、旧真岡線を引き継いだ3セク・真岡鉄道、
関東鉄道・常総線の共同使用駅です。
真岡鉄道は元JRだからわかりますが、関東鉄道もJRの改札を入って
ホームに向かうんですよ(切符は関東鉄道ホームで購入します)。

で、改札を入ったところは水戸線下り・水戸方面ホームと真岡鉄道、

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水戸線上りと関東鉄道は跨線橋を渡って乗り換えます。
真岡鉄道のりばはちょっとわかりにくいのですが、
改札を入ったホームの端っこ、1番線なのです。

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切り欠きの1番線、案内が国鉄なままでした。
「真岡線/真岡 益子 茂木方面のりば 真岡鉄道」とは
ありますが。

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右側は真岡鉄道1番線、左側は水戸線下りの2番線です。

真岡鉄道はSuica・PASMO非対応です。
水戸線に乗車してきた客が真岡鉄道に乗り換える際には、
Suicaを「出場」の読み取り機にタッチする必要があります。

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左側が真岡鉄道の1番線。
「SLもおか」を牽引してきたのか、DE10がちょこんとお昼寝しています。
その手前には、真岡鉄道の0キロポストが見えますね。

右側は水戸線水戸・友部方面の2番線です。
ご存じのとおり、真岡鉄道はもともと国鉄(JR)真岡線からの
3セク転換の鉄道会社。

ホームを共用しているのも納得ですね。

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真岡鉄道は、SLを2両保有していましたが、JR東日本への貸し出しが
減ってしまったり、大手の東武鉄道がSL運行を始めたり、
本線の宇都宮線に接続しておらず、利便性が悪い立地・・・といった
事情があったためかどうかはわかりませんが、
1両を売却というコトとなり、「SLもおか」はC11・1両体制で運航することとなりました。

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真岡鉄道ホームの吊り下げ形駅名標です。
はっきり言って、普通の鉄板です。

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で、1番線からなぜかJR水戸線の駅名標がみえる、と。
しかも隣駅は、真岡鉄道にまったく配慮してないのコトじゃないですか!

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こっちは3番線の駅名標。
水戸支社の駅名標は、書体やレイアウトがちょっと独特です。
もっとスペースを有効活用すればいいのに。
ギチッと詰めると見づらいよ。

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縦型駅名標のフォントが違うのも、水戸支社ならでは。
ローマ字が2段に分かれてるのも、何というかウンというかスンというか。

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改札を入った1番線の乗り場案内です。
ああ、なんか国鉄っぽいのが残ってるよね、と思ったら、
ちょっと待て、関東鉄道ののりばが入ってないよ!

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さっきの乗り場案内の裏側です。
2番線から撮ったので間にジャマっけ棒が入っちゃっていますが、
真岡鉄道、関東鉄道常総線の乗り換えが案内されていますね。
何だったの、表側の5・6番線ガン無視の案内・・・?

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3番線にかかっていた時計。
JRの角ッとした緑のアレじゃなくて、丸い何の変哲もない
シチズンの掛け時計のような雰囲気。
鉄道時計って、1~12までのアラビア数字を配した文字盤じゃないと
原則としてダメなんですって。
乗務員さんの腕時計も懐中時計も、ホームや改札の乗客用の親子時計も。

スイス国鉄の「モンディーン」は、日本ではアウト。
バーインデックスですからね。

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1・2番線ホームから水戸線3・4番線と関東鉄道常総線5・6番線に
つながる跨線橋ですが、途中から舗装が変わっていますね。

JR東日本と関東鉄道の管理境界のようです。
魔界への入口じゃあないと思いますよ。

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確かに、奥の乗り場案内はJRっぽくないですね。
これは関東鉄道のオリジナルだね、きっと。

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そして、関東鉄道標準型の上がまーるくなった
自立式駅名標が立っていますが、
気のせいか、丸ゴシック体がほかの駅よりシャキッとしてるんですよね。

その分、枠の部分や広告スペースのサビサビを落としてやってください!
K○RE5-56置いときますね。(∩´∀`)∩