鷹ノ巣駅へ
本日ご紹介するのは、秋田内陸縦貫鉄道鷹巣(たかのす)駅の白ポストである。自治体的には秋田県北秋田市。撮影は2006年だが、写真がボケボケでお恥ずかしい限り。
当時のわたしは、角館観光を終えた後、秋田内陸縦貫鉄道に乗車。終点の鷹巣駅でJRに奥羽本線に乗り換えようとしたところで白ポストを発見した。設置箇所は駅舎入口の向かって右手部分。明治の自動販売機の裏側あたりである。
なお、こちらはJR奥羽本線の鷹ノ巣駅。何故か駅名に「ノ」が入る。JR側には白ポストは置かれていなかった。
白ポストではないのだが、JR鷹ノ巣駅前には、大太鼓を屋根に載せた郵政赤ポストが設置されていた。鷹巣地域は大太鼓が有名であるらしい。
鷹巣駅の白ポスト
さて、お待ちかね。こちらが鷹巣駅の白ポストである。明治の自動販売機の真裏。空き缶用のゴミ箱に囲まれるように設置されていた。
直方体型で支柱を持たない自立タイプである。駅舎部分の屋根があるとはいえ、半屋外的な設置位置であり、天板部分には錆が目立つ。
ポスト上部を拡大してみたのがこちら。何故か、天板の上にはホースが置かれている。
こちらは土台部分。接地面には一枚板が敷かれており、なんと車輪がついている。中身を回収する際には手軽に本体を動かすことが出来るのであろう。
なお、設置位置の関係で、回収口の構造は確認できなかった。
ちなみにストリートビューでチェックしてみたのがこちら。しかし残念ながら白ポストは確認できなかった。現在でも設置されているかどうかは不明である。
鷹巣町の白ポスト設置の歴史
鷹巣地域は、2005年に周辺自治体と合併し北秋田市となってしまったが、それまでは鷹巣町という独立した自治体であった。北秋田市のHPを確認してみたところ、鷹巣町時代の史料を発見したので、併せてご紹介しておこう。
鷹巣駅に白ポスト
鷹巣町社会福祉協議会、同民生児童委員協議会では鷹巣駅に「白ポスト」を設置しました。
この「白ポスト」は、週刊誌や雑誌などで、刺激的な写真、低俗な記事が多く家庭に持ち返ると子どもたちに悪い影響を与える本を読み終わったら「白ポスト」に捨てるように設けたものです。
過程にある低俗な週刊誌や雑誌も、「白ポスト」に捨てましょう。広報鷹巣第255号 昭和48年1月15日号[PDF]p15より
微妙に文章がおかしいが、そこはスルーで。
昭和48(1973)年にこの街に初めて、白ポストが設置された際の記事である。写真付きは貴重な史料と言える。当時は切妻型の三角屋根を持つ形状であったことが伺える。