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 皆さん、青春18きっぷをご存知ですか?この切符は春・夏・冬の特定の期間しか販売されませんが、5日間JR各線の普通・快速列車の自由席に乗り放題で1万1850円というとてもお得なきっぷです。5日間も使わないよ、という人も金券ショップやオークションサイトでばら売りしているものを買って使う人も多いと思います。今回は比較的需要が多そうな、東京―大阪を移動する際のポイントを取り上げてみたいと思います。

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移動時間は?

休みなしで乗り継いでいっても9時間程度はかかります。大垣ー米原間は30分間隔でしか電車が走っていませんが、幸いほかの区間は列車の本数が確保されているので大きな駅で休憩しつつ乗り継いでいくとよいのではないでしょうか?

混雑は?

 まず問題になるのは、いわゆる「関ケ原越え」と呼ばれている大垣ー米原間です。クロスシートなので座れれば快適な旅となりますが、列車の編成が短く日中でも混雑します。朝晩は豊橋方面と直通運転を行っているため、そちらを利用する方が得策ではないでしょうか?どうしても日中に座っていきたい場合は1本遅らせることも検討してください。

 もう一つの難所は「箱根越え」、熱海駅での乗り換えです。下りの場合東京方面の列車が10両or15両であるのに対し静岡方面に向かう列車は3両や5両という非常に短い編成であるためです。静岡地区の普通列車はホームライナーを除いてロングシートであることがほとんどなので、座席数が少なく混雑するので気を付けましょう。朝夕のみ東京方面からの列車がそのまま沼津まで直通してくれるものがありますので、うまく使えるとよいですね。また、熱海から浜松まで直通する列車も多くはありませんが存在するため、そのような列車にうまく乗れるとよいでしょう。

食事はどうするか

食事は乗換駅で、なおかつ始発列車が多く出ていたり、列車の増結を行う駅でとるのがよいのではないでしょうか。おすすめは静岡・浜松・豊橋・米原あたりでしょうか。

モデルルート

これらのことを踏まえて、いくつか乗り継ぎのパターンを考えていきます。

東海道本線経由で乗り換え回数最小

313系2500番台
引用:313系

以下のようになります。

  • 東京 10:47発→熱海 12:32着
  • 熱海 12:56発→豊橋 16:17着
  • 豊橋 16:31発→米原 18:40着(快速、土休日は新快速)
  • 米原 18:47発→大阪 20:13着(新快速)

 何と熱海・豊橋・米原の3回の乗り継ぎだけで大阪までたどり着きます。ちなみに、土休日であれば以下の乗り継ぎでも最小回数の乗り継ぎで大阪へ行けます。

  • 東京 12:37発→熱海 14:11着(快速アクティー)
  • 熱海 14:13発→浜松 16:54着
  • 浜松 17:01発→米原 19:39着(新快速)
  • 米原 19:54発→大阪 21:17着(新快速)

ホームライナーの利用

373系
373系

 東海道線の静岡地区は朝晩のみ座席定員制のホームライナーが走っています。うまく乗れればロングシートを回避して快適なリクライニングシートに乗れるのですが、東京から大阪へ行く場合にはほとんど使えません。(逆方向の場合は使える)

中央線経由

215系
215系

 東海道線経由ですと、どうしてもロングシートに乗る時間が多くなってしまいます。距離的には遠回りになってしまいますが、ホリデー快速ビューやまなしやナイスホリデー木曽路を利用すれば乗り継ぎ回数を少なくして行く事が出来ます。ただし、ホリデー快速ビューやまなしもナイスホリデー木曽路も臨時列車ですので運転日には注意してください。

 なお、昼食ですが、小淵沢駅にも塩尻駅にも駅そばがあるので、好きな方でどうぞ。個人的なおすすめは小淵沢駅の駅そばで、全国でも珍しい馬肉そばや山賊そばが味わえます。

  • 新宿 9:02発→小淵沢 11:59着(ホリデー快速ビューやまなし )
  • 小淵沢 12:36発→塩尻 13:33着
  • 塩尻 14:18発→名古屋 17:18着(ナイスホリデー木曽路 )
  • 名古屋 17:30発→米原 18:39着(新快速)
  • 米原 18:47発→大阪 20:13着(新快速)

【追記】春の青春18きっぷ期間中にはホリデー快速ビューやまなしは土休日に運行されますが、ナイスホリデー木曽路が運行されないのでこの手は使えません… なので以下のような乗り継ぎとなります。

  • 新宿 9:02発→小淵沢 11:59着( ホリデー快速ビューやまなし )
  • 小淵沢 12:36発→塩尻 13:33着
  • 塩尻 14:50発→中津川 16:51着
  • 中津川 16:55発→名古屋 18:18着(快速)
  • 名古屋 18:30発→米原 19:39着(新快速)
  • 米原 19:54発→大阪 21:17着(新快速)

 なお、ホリデー快速ビューやまなしが運転されていない場合も中央線には長距離列車が走っているので、それらを活用すれば乗り換え回数を少なく乗り継ぐことができます。詳しくはこちらをご覧ください。

関西線経由

キハ120
引用:キハ120

 あまり利用者はいないと思いますが、どうしても大垣ダッシュや新快速の混雑を回避したいのでしたら名古屋から亀山へ向かい、加太越えするルートもあります。亀山~加茂間は1時間に1本程度の運転ですが、亀山駅での乗り継ぎ時間はそこまで長くなく、加茂駅では全列車が大和路線の大和路快速などの快速列車と接続するダイヤになっています。

まとめ

 いかがだったでしょうか?東京から大阪へは9時間程度で行けるので、利用者も結構多いのではないでしょうか。この情報が少しでも旅行者の方々のお役に立てれば幸いです。