N700系専用のぞみを潰すひかりレールスター爆誕! 東海道・山陽・九州新幹線臨時列車運転(2019年3月~6月春期間)

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JR西日本は2018年1月18日、プレスリリースにて2019年3月~6月に運転する春の臨時列車について公表した( 2019年春の臨時列車の運転について )。今回は2019年3月~6月に運転される東海道・山陽・九州の各新幹線の臨時列車について見ていく。

1. 東海道新幹線でも引き続き増発へ

JR東海のプレスリリースによると、今回の2019年3月~6月東海道新幹線春の臨時列車運転における総運転本数は45,585本(前年比529本増、1.2%増)となっている。

2018年3月17日ダイヤ改正で設定された名古屋6時28分発臨時「のぞみ90号」東京行きは前年より運転日を減らし、2018年夏の臨時列車運転以降同様土曜日と月曜日を中心に設定されているが、2019年3月16日ダイヤ改正より新大阪6時30分発「のぞみ292号」東京行きが期間中35日運転されることから、運転本数を補ったものと思われる。




2. 新大阪始発「ひかりレールスター」設定へ

またJR西日本のプレスリリースによると、今回の2019年3月~6月山陽新幹線春の臨時列車運転期間では期間中「のぞみ」は1,818本(前年比116本増、6.8%増)、うち博多発着「のぞみ」は1,281本(前年比160本増、14.2%増)、「みずほ」301本(前年比200本減、39.9%減)、「さくら」79本(前年比24本増、43.6%増)、「ひかり」104本(前年比32本減、23.5%減)となり、総じて山陽新幹線の臨時列車は2,302本(前年比92本減、3.8%減)となっている。

今回の2019年春の臨時列車運転では、姫路発着の臨時「ひかりレールスター」が再び設定される。

設定されるのは姫路13時14分発「ひかりレールスター577号」博多行きと博多11時53分発「ひかりレールスター576号」姫路行きの最大1往復となっている。ただ両者とも2019年6月までの運転日設定最終日が2019年4月7日となっており、運転期間が短い。このまま今後姫路発着の速達型ひかりレールスターが設定されなければ、2018年5月の運転開始から1年も経たずに廃止されることとなる。

とはいえ差し当たり4月7日までの運転は決まっているので、ダイヤについて見ていこう。

姫路発博多行き「ひかりレールスター577号」については、潰される臨時「のぞみ165号」が東京10時13分発であり2019年3月16日ダイヤ改正で運転時刻変更の対象となっていない。

しかし博多発姫路行き「ひかりレールスター576号」は、潰される臨時「のぞみ168号」東京行きは東京17時03分着の多頻度「のぞみ」となっており、2019年3月16日ダイヤ改正でN700系専用ダイヤ化したために東海道新幹線内新大阪→東京間でで所要時間を2時間33分から2時間30分に短縮したことで、新大阪着時刻が3分繰り下がっている。

他の時間帯の東京毎時03分着山陽直通多頻度「のぞみ」が新大阪着時刻が3分繰り下がるのに便乗し山陽新幹線内博多→新大阪間でも時刻が3分繰り下がっている。

しかし博多11時53分発「のぞみ168号」だけは博多発時刻を変えずに、山陽新幹線内で所要時間を3分延長したのだ。

そもそも山陽新幹線内で3分時刻を繰り下げたところで、最高285km/hの700系で運転可能な時刻設定であることには変わりない。そのため他の東京毎時03分着多頻度「のぞみ」同様博多発時刻を3分繰り下げても運転可能なはずである。ただ、東海道新幹線内でN700系専用ダイヤ化し700系が運用できなくなった臨時「のぞみ」のスジを潰すように速達型臨時「ひかりレールスター576号」が設定されることとなったのである。

ゆえにこの博多発姫路行き「ひかりレールスター576号」は途中駅で1分程度の時刻繰り下げはあるものの、博多発時刻と姫路発時刻は変わらないこととなった。




3. 九州新幹線は定期化で臨時列車削減へ

>またJR九州のプレスリリースによると、今回の2019年3月~6月九州新幹線春の臨時列車運転期間では期間中「みずほ」301本(前年比200本減、39.9%減)、「さくら」は163本(前年比8本増、5.2%増)、そのうち博多発着の九州新幹線内完結「さくら」が84本(前年比16本減、16.0%減)となり、総じて九州新幹線の臨時列車は464(前年比192本減、29.3%減)本なっている。

一見すると「さくら」の山陽新幹線直通が増えたようにも見えるのだが、山陽・九州新幹線直通「さくら」が新大阪~博多間完結運転の「ひかり」として短縮運転することはあるが、九州新幹線内完結運転の「さくら」に短縮する例は少ない。つまり、博多発着「さくら」スジを減便して、別のスジの新大阪発着「さくら」を増便させたようだ。

また「みずほ」が減っているのは2019年3月16日ダイヤ改正でほぼ毎日運転の「みずほ」2往復中1往復が定期化したため、「みずほ」の定期列車と合わせた総運転本数は44本増えていることから、増加しているようだ。


4. 結び

今回の2019年東海道・山陽・九州新幹線春の臨時列車運転では、全体的に前年と比べて輸送力が増えているようだ。

今後の臨時列車運転で山陽新幹線姫路発着「ひかりレールスター」は生き残れるのか、見守ってゆきたい。

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